配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1997年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1996年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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研究概要 |
1995年1月早朝の阪神・淡路大震災に際して,考古学的資料も幾多の被害をうけた。その現実の中で,我々の学問的基盤を天災の中でどう考えていくべきかが重大な課題と把えると共に,震災後の復旧事業の中で,埋蔵文化財の調査をどう展開すべきかが緊急の問題であった。そこで,日本考古学協会の研究者にアピールして,震災に取組んできた者たちの経験を中心として第一の作業として,その記録を残すことにしたのが,この研究成果である。 既に,1996・1997年度においては,地震関係の考古学的資料の調査に携って,3部の資料集も作成して,公表しているが,今回の研究成果で,凡その基礎資料は提示できたと考えている。 今回の報告では,震災の具体的な考古学的遺跡の被害,また,各博物館及び,発掘品の収蔵施設の被災についての事実を記した。同時に,その後に行われた復興事業に伴う埋蔵文化財発掘調査に関する記録を掲げ,全国的に動員された各地の考古学研究者の記録も編集した。これらの作業を通じて研究上の統計資料も収集しているが,それらは,今後の研究論文集にまとめていく予定である。
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