研究課題/領域番号 |
08303012
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
下川 浩一 法政大学, 経営学部, 教授 (70061075)
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研究分担者 |
網倉 久永 上智大学, 経済学部, 助教授 (70222693)
藤本 隆宏 東京大学, 経済学部, 助教授 (90229047)
佐藤 博樹 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (60162468)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1997年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1996年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 自動車組立 / 生産システム / 技能教育 / TPM / 自動化 / 製品開発 / リーン生産方式 / フロントローディング / フレキシブル生産システム / 設計開発 / 生産試作 / 部品モジュール化 / 日本的生産システム / 国際分業 / デジタル情報技術 / 自動車組立工場 / 生産ライン自動化 / ヒューマンインターフェース / TQC活動 / 組立工程 / 多機能的技能教育 / リ-ドタイム短縮 / フレキシビリティ |
研究概要 |
自動車組立工程における自動化とヒューマンインターフェースの最適化は、組み立て生産ラインにおける機械化と人間化という古くして新しい問題である。そして組立ライン自動化は90年代初頭までは労働力不足に対応するための金と設備をかけた自動化が主流であったものが、平成不況の頃になると金をかけない自動化と作業環境の改善や作業者との調和をはかるための作業性の追求に力点がおかれるようになってきた。また生産立ち上げのリードタイム短縮やよりフレキシブルな生産システムで車種切り替えを早めるために改めて多能的技能教育の見直しやTPM(現場保全)にも力が注がれるに至っている。 このような傾向についてまず海外とくにアメリカのビッグスリーの工場と日系現地工場の実態、ブラジルの実態についてのヒアリング調査を行った。さらに国内工場についても多くのヒアリング調査を試みてもいる。このほか新しい技能教育や組立工程のフレキシブル化と対応した部品メーカーにおける自動化についても調査し論文として発表した。 最近の我が国の自動車産システムを考える上で製品開発と生産システムの連携の問題、すなわちCAD、CAMのデジタル化による予め作り易く生産現場での品質上のトラブルの原因をなくしてフロントローディングの能力を構築することも一つの重要課題である。論文「自動車製品開発の新展開ーフロントローディングによる能力構築競争」はこの問題を取上げている。この他、外国とくにアメリカにおけるリーン生産方式のビッグスリーの工場における移転の問題も実態調査を試み、その分析を著書『日米自動車産業攻防の行方』で明らかにしている。またトヨタを中心とする生産システムやTQC活動の進化についても著書『生産システムの進化論』(藤本)で明らかにしている。さらに日本的生産システムの海外移転がその後生み出している生産システム上の進化や国際分業の進展にも着手し、併せてこのような生産システムの国際化や新しいシステム作りへの挑戦が雇用問題や人的資源管理にどのような影響を及ぼしたかについても調査研究を行っている。
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