研究課題/領域番号 |
08304023
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
土岐 博 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (70163962)
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研究分担者 |
中野 貴志 大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (80212091)
菅沼 秀夫 大阪大学, 核物理研究センター, 助手 (10291452)
畑中 吉治 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (50144530)
佐藤 健次 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (60013421)
江尻 宏泰 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (80013374)
岸本 忠史 大阪大学, 理学部, 教授 (90134808)
丸山 浩一 東京大学, 原子核研究所, 助手 (50114658)
保坂 淳 沼津工業高等専門学校, 助教授 (10259872)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1998年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1997年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | クォークの閉じ込め / 双対ギンツブルグ・ランダウ理論 / グルーボール / GeVエネルギーの光 / 二重ベータ崩壊 / ニュートリノの質量 / 変形したバリオンとその回転 / 高エネルギーハドロンのスピン効果 / モノポール / インスタントン / レプトンフレーバーの破れ / カラーの閉じ込め / グル-ボール / e+A→μ+A被 / ニュートリノ / クォーク核物理 / 双対マイスナー効果 / QCDモノポール / ウイルソンループ / ポメロン |
研究概要 |
クォーク・レプトン核物理の大きな課題はクォークの閉じ込めの機構の解明とニュートリノの質量の同定である。 これらの課題に向けての多くの研究の成果が在った。 1. 双対ギンツブルグ・ランダウ理論の大きな仮定である非アーベリアングルオンの振る舞いを格子QCDで計算し、アーベリアンゲージを採用する事により1GeV位の質量が生じる事を得た。閉じ込めのヒッグス機構による解釈に重要な結果である。 2. QCDのトポロジカルな自由度として議論されているカラーモノポールとインスタントンには密接な関係がある事を示した。クォークの閉じ込めの理解に大きな進歩である。 3. SPring8でのGeV光の発生の為のレーザーの取り付けと実験装置の製作が急ピッチで進められた。1999年度の夏からデータを収集できる予定である。最初の実験は光を核子に衝突させ、強い相互作用のヒッグス粒子を見つける事である。 4. GeV光を核子に衝突させた時に起こる事を理論的に計算した。強い相互作用のヒッグス粒子の発見は充分可能である事を結論ずけた。更に、ほかの過程の同定の方法を提案した。 5. 二重ベータ崩壊及び暗黒物質の大塔コスモ観測所での観測を始めた。ラドンの量が少ない事によりバックグラウンドを下げる事が出来良いスペクトルを取る事が出来るように成った。 6. (He,t)反応を多くの原子核で行い、二重崩壊の行列要素の理解及び太陽ニュートリノの量を測る為の原子核の発見をする事が出来た。RCNPでのリングサイクロトロン、SPring8でのGeV光、大塔コスモ観測所での実験装置を擁し、超大型スーパーコンピュータを駆使し、全国共同利用の利点を生かした多くの研究者の共同研究の基点として、クォーク・レプトン核物理の大きな成果を得る事が出来たと考える。
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