研究課題/領域番号 |
08304038
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐々木 陽一 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30004500)
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研究分担者 |
磯辺 清 大阪市立大学, 理学部, 教授 (70101285)
矢野 重信 奈良女子大学, 理学部, 教授 (60011186)
海崎 純男 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20089874)
西田 雄三 分子科学研究所, 錯体化学実験施設, 教授 (10037244)
伊藤 翼 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90007328)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
1998年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1997年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1996年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 金属間結合 / 遷移金属錯体 / X線構造解析 / 酵素モデル錯体 / 金属クラスター錯体 / 酸化還元反応 / 機能性配位子 / 磁気的相互作用 / 金属間相互作用 / 錯体の磁性 / オキソ錯体 / 小分子活性化 |
研究概要 |
金属間相互作用の制御は、金属間相互作用を基盤とする機能性分子や分子集合体の創生のための重要なポイントである。本研究は配位子側からこの相互作用をどう制御するかを明かにしようとしたもので、金属間相互作用をいろいろの観点から研究している研究者で組織され、平成8年度より3年間にわたり研究を行なった。各年度に重点項目を設け、さらに班員間の共同研究を重視して研究を進めた。重点項目は、初年度は、オキソ、アルコキソ架橋型錯体、二年度目は、金属間相互作用を持つ固体の化学との接点と触媒作用、最終年度は、配位子の設計と錯体の機能の開発、とした。初年度は、オキソ架橋型錯体の磁性、酸化還元反応性などの基本的物性、さらには同型の金属〓の作用と関連する系統的な情報が得られた。平成9年度には、特に硫化物イオンを架橋子とする多くの新錯体が合成され、触媒作用に注目した研究を展開した。最終年度は、金属間相互作用の制御に適する配位子の設計、合成の問題を最重点として研究を進め、機能性の面で注目される新錯体がいくつも得られた。特に生体機能との接点で、DNA切断、二酸化炭素の多電子還元系の開発、新配糖錯体の合成と機能開発、などが代表的成果である。これらの研究は、研究組織の長所を生かすため、いくつかの研究組織内グループ組織化による共同研究という形で、進められたが、研究課題は極めて幅広いものであり、3年間でまとめるには荷が重すぎた。最終年度の研究報告会では、本研究で確立した共同研究体制を今後に生かすべく、新たな研究への基礎固めを確立することが出来た。
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