研究課題/領域番号 |
08304039
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能・物性・材料
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小林 長夫 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60124575)
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研究分担者 |
太田 和親 信州大学, 繊維学部, 助教授 (70160497)
脇田 久伸 福岡大学, 理学部, 教授 (50078581)
白石 振作 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30013163)
中村 尚武 立命館大学, 理工学部, 教授 (10066722)
森 章 九州大学, 機能物質科学研究所, 教授 (70038602)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 金属錯体 / 液晶 / メタロゾ-ゲン / 合成 / 機能 / メタロメゾ-ゲン |
研究概要 |
よく知られているように液晶は画像表示材料として研究が非常に活発に行われてきた。しかしながら、液晶表示(LCD)への応用が突出してあまりにも有用でありすぎたため、本来液晶という物質状態に由来する新しい材料としての潜在的可能性が見過ごされてきたかのように思われる。本基盤研究では、従来の「液晶」=「LCDへの応用」と言う図式にはない発想をとり、従来のLCD用液晶の研究には取り組まず,今までにない液晶の研究に取り組んできた。 現在、一般によく知られている液晶物質は分子構造が棒状で純粋な有機化合物であるが、最近、従来とは全く異なる液晶として、分子構造が円盤状のディスコティック液晶や、金属を含んだ金属錯体液晶、水素結合液晶、イオン性液晶などが合成されるようになった。従来の液晶研究からは異端とも思われる研究の中から、高伝導液晶や磁性液晶などのように従来全く考えられなかった機能を持つ液晶が誕生して来ている。 日本における金属錯体液晶の研究者は、新規分野ゆえに主たる研究発表の場はそれぞれの出身分野の学会セッションや討論会などであり、一堂に会して討論する機会は皆無であった。そこで、平成8年度から9年度の2年間、基盤研究(B)(申請時、総合研究(A))「金属錯体液晶の合成とその機能性」において、初めて一堂に会して総合的な視点から研究が行われた。その結果、発展性に富んだ新しい3つのタイプの液晶、(i)金属錯体液晶(サーモトロピック・リオトロピック両者を含む)、(ii)ディスコティック液晶・高伝導液晶(iii)水素結合液晶・イオン性液晶が、今後のメゾンフェイズケミストリー(中間相化学)の対象として特に内容を包含しており、既存の液晶研究分野とは全く異なる領域におりて、新規硬度機能材料の創製が大いに期待できるとの共通認識に達した。
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