研究課題/領域番号 |
08304045
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物生理
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
渡辺 正勝 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助教授 (40124226)
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研究分担者 |
大森 正之 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (80013580)
和田 元 九州大学, 理学部, 助教授 (60167202)
志賀 潔 熊本大学, 医学部, 教授 (40028527)
安井 明 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (60191110)
飯野 盛利 大阪市立大学, 理学部, 助教授 (50176054)
高橋 哲郎 北陸先端科学技術大学院大学, 材料学研究科, 助教授 (90133769)
上田 哲男 名古屋大学, 人間情報学研究科, 教授 (20113524)
川井 浩史 神戸大学, 内海域機能センター, 教授 (30161269)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 16,900千円)
1998年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1997年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1996年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | 青色光 / 光受容分子系 / フラビン / 藻類 / cAMP / クリプトクローム / 信号伝達系 / イオンチャネル / UV-A光 / ラン藻 / プテリン / 青色光反応 / 光受容分子 / 粘菌 / アデニル酸シクラーゼ / レチノクロム / プロトプラスト |
研究概要 |
青色光反応は代表的な生体光信号反応の一つで藻類・高等植物・菌類などの様々な形態形成・代謝制御・運動制御などに広くかかわっているが、光受容分子(系)が極めて低濃度のため3例程を除いて未同定状態である事等のため、その機構には不明の点が極めて多い。本研究では、いくつかの藻類が上記の状態を突破するための材料として極めて有利である事に特に着目し、光受容分子(系)の構造と機能に焦点を当てた集中的な研究により画期的な進展を図った。 その結果以下のような画期的成果を得た:1、渡部・伊関・村上・志賀・松永・堀・菅井らはミドリムシの青色光受容分子(系)の抽出・精製にもとづく色素部分及び蛋白部分の分析・同定(アミノ酸配列を含む)により、画期的な新奇青色光受容分子の同定に成功しつつある。2、和田は藍藻の青色光不感受性突然変異体を作出し、それに基づく青色光受容分子・信号伝達分子(系)の遺伝子のクローニングとに取り組んでいる。3、大森は藍藻の光信号伝達系において光情報はcAMPを合成する酵素であるアデニレートシクラーゼに伝えられることを明らかにした。4、神谷はクロレラの青色光によるプロトンの汲み出しの活性化において、プロテインキナーゼの介在を示した。5、飯野はシロイヌナズナにおいて、クリプトクロムによる光受容に引き続く脱分極は陰イオンチャンネルの活性化による塩素イオンの流出によることを解明した。6、松田・斉藤・渡辺はクラミドモナスの配偶子分化および配偶子活性維持に関わる光は青色光ではなく、紫外Aであることを明らかにした。7、安井はマウス体内時計におけるクリプトクロームの意義を解明し、明暗サイクルの感知にオプシン類と並ぶ光受容体としての働きをしていることを示した。
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