研究分担者 |
中島 章典 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (70164176)
杉浦 邦征 京都大学, 工学研究科, 助教授 (70216307)
後藤 芳顯 (後藤 芳顕) 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (90144188)
北田 俊行 大阪市立大学, 工学部, 教授 (30029334)
家村 浩和 京都大学, 工学研究科, 教授 (10026362)
|
配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
研究概要 |
本研究では,機能保持を前提とした橋梁構造物の総合的耐震設計法を開発するために,解析的手法と実験的手法の両側面からアプローチし,橋梁構造物の機能保持性を向上させる種々の提案を行っている.本研究により得られた成果は,以下にまとめられる. 1. 鋼構造物の耐震設計・耐震解析の現状と研究課題 土木学会の耐震設計に関する第1次および第2次提言を受けて検討が進められてきている鋼構造物の耐震設計の現状を概観すると共に,その高度化に必要な研究課題についてまとめられている. 2. 想定入力地震動と地震荷重の考え方 構造物の地震時弾塑性応答の変動を,同じ加速度応答スペクトルを有する模擬地震動群を用いて評価し,構造物の復元力の形態とも関連づけた検討を行っている. 3. 鋼製橋脚 鋼製橋脚に対して,免震支承を設置した場合の機能保持性評価を行い,鋼製橋脚に対して設置すべき免震支承の性能値に関する検討を行っている.また,円形断面を有する鋼製橋脚に対する復元力モデルを提案し,実験結果により精度の比較を行っている.最後に,Pushover解析から等価な1自由度系の弾塑性地震応答解析を行う手法を提案し,耐震照査法に対する検討を行っている. その他に,橋梁の上部構造として,伸縮継手,支承および落橋防止装置に関する検討を行い,橋脚アンカー部を考慮した解析手法の提案,橋脚一基礎一地盤の連成挙動の解明,構造システム全体に関する解析手法の提案,免震,制震設計法に対する検討,耐震実験情報公開システムの提案などの橋梁構造物に関する多岐にわたる総合的な検討を行っており,また,提案手法を数多くあげている.
|