研究課題/領域番号 |
08306001
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
育種学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平井 篤志 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60023470)
|
研究分担者 |
長戸 康郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10143413)
池橋 宏 京都大学, 農学部, 教授 (50193222)
服部 一三 名古屋大学, 農学部, 教授 (40023494)
三上 哲夫 北海道大学, 農学部, 教授 (50133715)
佐野 芳雄 北海道大学, 農学部, 教授 (70109528)
岩田 伸夫 九州大学, 農学部, 教授 (50038204)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
19,200千円 (直接経費: 19,200千円)
1998年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1997年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1996年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
|
キーワード | 細胞質雄性不稔性 / 自家不和合性 / 矮性遺伝子 / ミトコンドリアゲノム / イネ / 発現 / 転移 / tRNA / 転写機構 / 花 / 突然変異 |
研究概要 |
3年間の主な成果を以下に記す。 細胞質雄性不稔性(CMS)を利用したハイブリッド品種は収量性等、農業特性の飛躍的向上をもたらす反面、遺伝子型の単純化を招くので、遺伝的に多様なCMS株を発見し、育種素材として整備することが重要である。テンサイでは、育種に用いられるS型CMSに加えて、S-2型及びS-3型 CMSが見出されている。これら3種のCMS細胞質と正常(N)型細胞質のミトコンドリアゲノムの物理地図を作成し比較した結果、ゲノム全体に再編成が起こっていることが明らかとなった。 ハイブリッド品種の利用には、自家不和合性や雄性不稔の制御など、人為的な生殖制御の技術開発が望まれる。アブラナ科植物の自家不和合性の自己・非自己認識機構に関与するタンパク質とされてきた柱頭側の分泌タンパク質であるSLGは、種々の変異体遺伝子の解析により、自己・非自己認識機構に必須でなく、これに相同性があり膜結合型のタンパク質であるSRKが自己認識に重要であることを示し、SRK遺伝子単独の導入により、柱頭の認識特異性を改変できる可能性を示唆した。 イネには約55種の矮性遺伝子が知られている。そのうち35種は座乗染色体が明らかにされ,d13など約20種はその座乗染色体が不明である。品種「しおかり」とこの遺伝的背景にsd1をもつ矮性準同質遺伝子系統を用いてRFLPおよびRAPD分析を行った。そして,5つのRAPDおよび4つのRFLPマーカーならびにsd1遺伝子が,第1染色体上の約6.4cMの範囲に連鎖することを明らかにした。矯性準同質遺伝子系統と「しおかり」を用いてRAPD分析を行った。その結果,2つのRAPDマーカーがd13遺伝子とそれぞれ7.6%および25.9%の組換え価で連鎖していることがわかった。組換え近交系を用いて,連鎖関係を調べたところ,これは第9染色体上のマーカーG36と連鎖していた。
|