研究課題/領域番号 |
08307007
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金ヶ崎 士朗 (金ケ崎 士朗 / 金ケ崎 士郎) 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10012767)
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研究分担者 |
布井 博幸 熊本大学, 医学部, 助教授 (50218260)
小宮山 淳 信州大学, 医学部, 教授 (50020798)
北川 誠一 大阪市立大学, 医学部, 教授 (50133278)
仙道 富士郎 山形大学, 医学部, 教授 (80091833)
小林 邦彦 北海道大学, 医学部, 教授 (60091451)
今野 多助 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (00004846)
竹重 公一朗 九州大学, 医学部, 教授 (10037450)
小林 陽之助 関西医科大学, 医学部, 教授 (50034062)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
18,700千円 (直接経費: 18,700千円)
1998年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1997年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1996年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | 慢性肉芽腫症 / 好中球 / 活性酸素 / gp91-phox / 好酸球 / p47-phox / βアクチン / 食細胞 / シトクロム / レトロウイルスベクター / β-アクチン / アポトーシス / 高IgE症候群 / CGD / 白血球粘着不全症 / 細胞内アクチン異常症 / 遺伝性疾患 |
研究概要 |
慢性肉芽腫症CGDではその好中球は刺激しても活性酸素を産生できず、そのための殺菌能の欠如が重篤な感染症を繰り返す。本研究班の主要メンバーにより、本邦の220名にのぼる患者の実体が把握され、出生20-25万人に1人の割合でみられ、25歳を越えると極端に患者数が減少することなどが明らかにされた。患者の変異遺伝子解析については北大小児科、東大医科研、長崎大熱研、同大小児科、熊大小児科で進められた。この結果いずれの遺伝子型においても解析が進み、gp91-phox欠損については20例以上について各種の変異が決定された。特筆に値するのはスーパーオキシド産生系が好酸球にのみ発現している患者が見いだされたことで、このことからこの系の発現は好中球、単球(マクロファージ)、Bリンパ球と好酸球とでは異なることが明らかになった。一方、p47-phox欠損については本邦の患者の総てが1ケ所の2ヌクレオチド欠出変異であることが明らかになり、該当するイントロン-エキソンの部位にホットスポットが見いだされた。この疾患の遺伝子治療の次世代のベクターとして、in vivoで選択可能なbicistroicベクターを開発された。CGD以外の食細胞機能異常症では、βアクチンの異常症の解析に発展が見られた。この他、好中球が正常な付着能・走化能を欠く例として白血球粘着不全症があるが、この疾患は付着蛋白を欠くため、末梢血中に好中球は増加するが血管外には遊走出来ず、組織内に好中球が集積せず膿形成もない。この粘着にはMac 1が関係するが、この依存性細胞接着を制御する新しいGPIアンカー糖タンパク質が見いだされ、その詳細が研究された。
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