研究課題/領域番号 |
08307011
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
高橋 睦正 熊本大学, 医学部, 教授 (10038680)
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研究分担者 |
西谷 弘 徳島大学, 医学部, 教授 (50117206)
松永 尚文 山口大学, 医学部, 教授 (40157334)
杉村 和朗 島根医科大学, 教授 (00136384)
高橋 昭喜 東北大学, 医学部, 助教授 (80148874)
斎藤 陽子 (斉藤 陽子) 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (80225739)
中川 毅 三重大学, 医学部, 教授 (90024801)
佐々木 康人 東京大学, 医学部, 教授 (80081694)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
1998年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1997年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1996年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | MRI / 超高速画像 / エコープラナー法 / HASTE法 / 灌流画像 / ファンクショナルMRI / 拡散強調画像 / MR血管造影 / 拡散 |
研究概要 |
本研究班では超高速のMRIが全身の様々の部位に適用され、本年度は特にその臨床応用の成果が報告された。中枢神経系ではエコープラナー法を用いた灌流画像による脳虚血に対する応用とともに脳腫瘍の血流情報を得る研究が行われた。そこでは腫瘍の悪性度によって脳腫瘍の血流が異なること、また、脳腫瘍の組織の差によって造影のパターンが異なることが報告された。さらに、同じエコープラナー法により様々の運動や光刺激などにより脳の機能画像(ファンクショナルMRI)が得られることが明らかとなり、今後の大脳生理学への応用並びに外科手術時への臨床応用への可能性が報告された。一方、超急性期の脳梗塞が拡散画像によって得られ、その拡散値も時間とともに変化することも解明され、さらにこの方法を脳腫瘍に広げる方法も考案された。心臓大血管領域では高速のシネMRIを用いて薬剤負荷により虚血流予備能を得る研究が行われ、非侵襲的な心臓の機能評価法として今後の発展が期待される。腹部領域ではHASTE法やEPI法により肝臓、骨盤内臓器や胎児の高速のイメージングが可能であり、肝腫瘍の鑑別がEPI法で可能であるとの結果が得られた。また、 HASTE法を用いることによって非侵襲的に膵胆管画像(MR cholangiopancreatography)が可能であることが明らかとなった。特に超高速画像では呼吸停止が不要であるため、全身状態の不良の患者でも診断が可能であり、今後、画質がもっと改善されれば実用性が高まると思われた。 一方、高速MRIの技術を用い、とくに腹部、下肢の血管造影の基礎的、臨床的研究もされ、特に造影剤を併用することにより三次元の詳細な血管像が得られることが判明した。この方法により従来のカテーテルを用いた侵襲的な血管造影は高速MRIによる血管造影にとって変わることが予測される。
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