研究分担者 |
田上 高広 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80202159)
山路 敦 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40212287)
竹村 恵二 (竹村 惠二) 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00201608)
植村 善博 仏教大学, 文学部, 教授 (30257802)
東郷 正美 法政大学, 社会学部, 教授 (70061231)
堤 浩之 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60284428)
福田 洋一 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30133854)
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配分額 *注記 |
17,100千円 (直接経費: 17,100千円)
1998年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1997年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1996年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
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研究概要 |
近畿三角帯のうち特に主要な六甲-淡路活断層帯,中央構造線活断層系(和歌山・徳島地域),京都盆地西縁及び東縁断層系,花折断層系,養老断層系,鈴鹿東縁断層系,布引山地東縁断層系などについて研究を行った.上記の各断層で実施された物理探査,ボーリング調査,トレンチ調査に参加し,活断層に伴う変形の様相や形態,活動履歴に関する情報を蓄積した.特に,最新の活動時期を明らかにするため,詳細な変動地形解析を実施するとともに,ジオスライサーを用いた堆積物の採取と分析を実施した.兵庫県南部地震の地震断層である野島断層の諸性質をまとめるとともに,断層保存館内におけるトレンチの構造について記載,分析を行った.1996年と1998年に発行された都市圏活断層図のうち,近畿圏の図幅について作成を分担した. また,濃尾平野・琵琶湖・大阪湾で得られたボーリングコアの分析を実施し,火山ガラスの分析などにより年代推定を行い,沈降側における変位基準の年代情報の精度を高めた.断層解剖計画によるボーリングでのコア解析から地下構造や熱年代学的考察を行い,野島断層の地下での熱履歴や累積上下変位量などについて考察し,成果報告書としてまとめた. 活断層系を横切る反射法地震探査,重力探査を実施し,活断層の地下形態の把握や発達過程・変位地形との関係などの研究を進めた. さらに大阪湾堆積盆地の形成を,中央構造線や有馬-高槻構造線の横ずれ運動に原因を求めたモデルを作成し,近畿三角帯西部の第四紀テクトニクスの解明を実施した.また,小断層解析に関して提案した,新しい解析法を別府湾周辺地域の第四紀層に適用し,その結果と第四紀テクトニクスとの関連を調べた.
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