研究課題/領域番号 |
08308010
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
|
研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
西之園 晴夫 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90027673)
|
研究分担者 |
益子 典文 (鳴門 典文) 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10219321)
吉崎 静夫 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20116130)
堀内 孜 京都教育大学, 教育学部, 教授 (40115978)
正司 和彦 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (10029283)
西 穣司 (西 穰司) 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (70120095)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
1997年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1996年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
|
キーワード | 遠隔教育 / インターネット / 教師教育 / マルチメディア / 職能専門教育 |
研究概要 |
現在、わが国の教師教育は転換期を迎えている。世界的にみるならば、教師の資格として修士号を取得することを求めるようになっている。一方、わが国では現職教員のための修士課程は、全日二年制あるいは全日一年と定時制一年による制度が中心になっているが、この制度での大規模な拡張は望めない。教養審では修士課程を今後の課題としており、通信制大学院の構想もあるが、現行の大学院制度をそのまま拡張しての対応はできない。まったく新しいコンセプトが求められている。 以上の問題意識を基に、本研究では教師教育制度の今後の基本的方向、現職教員の派遣状況の問題点、教育の実践的研究における研究方法論、職場と学習を統一する組織学習の考え方、教師の成長発達を基盤とする教師教育の在り方、SCSやインターネットなどの情報技術を利用した教師教育の可能性を検討するなど、長期的な展望のもとに遠隔教育で教師教育を実現するためにさまざまな方向から検討した。とくに大学院修士レベルの教育において、現職教員のための教師教育においては、教師の成長を促進するような基礎的資質ならびに実践的研究の方法論が重要であることが指摘された。また、現職教育については、大学と学校との協力関係が教師教育に新しい地平を開拓しつつあることが、海外事情を調査する過程で明らかになった。情報技術が進歩するに従って、大学と学校との協力関係はますます重要になるが、その場合の理論的根拠は従来の論理実証主義あるいは科学的認識の偏重にあり、これからの教育研究では組織論あるいは行為論が重要であることが指摘できる。
|