研究分担者 |
橋本 吉彦 (橋本 よし彦) 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (60000072)
山下 昭 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (60036910)
能田 伸彦 筑波大学, 教育学系, 教授 (80020121)
澤田 利夫 東京理科大学, 理学部, 教授 (40000062)
三輪 辰郎 東京学芸大学, 応用光学研究所, 研究員 (70030278)
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配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1996年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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研究概要 |
本研究は,高度情報化社会に対応した数学教育カリキュラムの開発のために,テクノロジーの活用を志向したモデル単元の開発を行う応用実践的研究と,それらを総合的に考察し,新しいパラダイムの構築を目指す理論的研究とで展開されてきた。本研究の成果は,主として次の3点にまとめられる。 1. 新しい数学教育カリキュラムの開発のためのパラダイムの構築 2. テクノロジーの活用を志向したモデル単元の開発とその評価 3. 数学教育におけるインターネットの活用の試行 第一に,高度情報化社会における数学教育のあり方についての考察,および数学的問題解決過程におけるテクノロジーの役割とその意義についての考察を踏まえ,新しいパラダイムの構築を行ったことである。テクノロジーの役割を重視した新しい数学教育カリキュラムの開発は,数学を道具として用いながら身の回りの事象を解析していく活動を軸に展開される必要がある。また,例えば従来は指導目標であった「関数」が,事象を調べるための手段になるというように,教科内容の扱いについての新しいとらえ方をする必要があることが明らかになった。 第二に,数学的モデル化過程を中心とするモデル単元を,中学校・高等学校の内容について開発し,それらについてはグラフ電卓の積極的活用による試行・評価を行った。 第三に,インターネットを数学教育研究・実践のための情報発信・交流の場として位置づけ,その利用のあり方についての考察を行い,ネットワーク上で数学的探究活動の記録・公開・共有を支援するためのシステムの開発・運用の試行を行った。 以上の研究成果については,関連諸学会で発表する一方で,数学科教師や大学教官を対象とした「公開セミナー」を開催するとともに,研究成果報告書(冊子体)を作成した。
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