研究課題/領域番号 |
08309009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
堀内 嵩 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (60108644)
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研究分担者 |
三木 健良 九州大学, 薬学部, 助教授 (40037586)
山本 義弘 兵庫医科大学, 助教授 (60068567)
中村 義一 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (40114590)
饗場 弘二 名古屋大学, 理学部, 教授 (20025662)
森 浩禎 奈良先端科学技術大学浣大学, 教授 (90182203)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
1996年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
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キーワード | 大腸菌 / ゲノム解析 / 遺伝子解析 / 塩基 配列決定 / データパンク / WWW / 塩基配列決定 / データバンク |
研究概要 |
全生物種の中で、大腸菌は生化学的、遺伝学的解析が最も進んでおり、これらのデータやゲノム解析から得られる情報は、他の生物種のゲノムを解読する上で、基準として役立つことが期待されてきた。平成6年度までにわが国では大腸菌ゲノム地図の0〜13分に対応する約0.58Mbの配列決定を行ってきた。平成7年度より、13名が自主的に解析グループを組織し、新しく開発したプロトコールのもとで徹底した分業化と経済化を計りながら解析に取り組んできた。本研究はこのような背景と実績のもとに平成8年度1年間で29〜50分に対応する1Mbの配列を決定しようとした。その結果、目的とした1Mbばかりでなく、米国のグループが、平成7年までにすでに決定し登録していた100〜70分の領域に到達することができ、その結果大腸菌ゲノムの配列を一本にし、そのゲノムの全構造を完成することが出来た。日本としては合わせて0〜70分の領域を連続した配列を決定したことになる。また、決定した配列を直ちに解析し、遺伝子の解析を進めるとともに、その結果をより早くより多くの研究者に理解され、利用されるよう、論文発表を行うとともに、配列とその解析結果を公的なデータバンク(DDBJ)を通して登録、公開した。さらに、DDBJの協力も得て、より使いやすいかたちにデータを変換しWWWでの公開も行っている。以上のような計画以上の成果が得られた原因は、いろいろあるが、グループ全員の-致した協力、配列決定の技術的改良、コンピューター関連のサポート(電子メール、インターネット、配列アッセンブルソフト)、米国との競争などが挙げられよう。
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