研究課題/領域番号 |
08351005
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小林 茂 九州大学, 大学院・比較社会文化研究科, 教授 (30087150)
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研究分担者 |
真栄平 房昭 神戸女学院大学, 文学部, 助教授 (50183942)
豊見山 和行 琉球大学, 教育学部, 助教授 (40211403)
佐伯 弘次 九州大学, 文学部, 助教授 (70167419)
松原 孝俊 九州大学, 言語文化部, 助教授 (20150378)
森川 哲雄 九州大学, 大学院・比較社会文化研究科, 教授 (50101275)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1996年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 漂流 / 漂着 / 中世 / 近世 / 東シナ海 / 日本 / 朝鮮 / 琉球 |
研究概要 |
東シナ海の漂流・漂着の調査・研究にむけて、以下の作業をおこなった。なお、福武学術文化振興財団よりえられた研究補助会(「中近世における環東シナ海漂流漂着データベースの作製」、代表者:小林 茂、80万円)も併用した。 1.各研究者の関心が集約にむけて、3回の研究会を開催し、研究発表ならびに討論、打ち合わせをおこなった。 2.国際的な研究情報の交換のため、韓国国史編纂委員会、韓日関係史研究会の研究者と、討論ならびに打ち合わせを3回おこなった。 3.資料解析(1)さまざまな場所に分散している日本側の資料の把握にむけて、とくに対馬宗家文書に注目し、対馬・韓国国史編纂委員会・東京大学などに分散している資料の把握につとめた。報告書の佐伯弘次「宗家文書漂流関係史科目録」・池内 敏「対馬藩政史料の朝鮮人漂着関係史料について」はその成果である。 (2)漂流・漂着の全体像にせまるため、各種資料を集成して漂流年表を作製することをめざした。報告書所載の木部和昭「近世期長門における朝鮮人漂着年表および解題」・同「『長崎志続編』漂着朝鮮人送還年表・解題」は、地方レベルでも多くの漂流漂着文書があることを示す。他方、小林 茂・松原孝俊「中近世における朝鮮から琉球、琉球から朝鮮への漂流・漂着年表および解説」は、環東シナ海諸国の資料の集成を試み、多彩な資料の対照が有効であることを示した。 (3)漂流者の保護・尋問等のため各所で通事が任命され、外国語学習が続けられてきた。本報告書所載の松原孝俊・豊見山和行「『憲章姓家譜』解読および解題」は、沖縄八重山諸島の、木部和昭・松原孝俊「松原新右衛門『朝鮮物語』解読および解題」は長州藩の朝鮮通事の資料をとりあつかう。
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