研究課題/領域番号 |
08351008
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
桐谷 滋 東京大学, 医学部, 教授 (90010032)
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研究分担者 |
川島 隆太 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (90250828)
杉下 守弘 東京大学, 医学部, 教授 (10114513)
小嶋 祥三 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (70027499)
大津 由起雄 慶応大学, 言語文化研究所, 教授 (80100410)
波多野 誼余夫 慶応大学, 文学部, 教授 (60049575)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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キーワード | 「心」の発達 / 認知発達 / 概念発達 / 言語発達 / 認知発達障害 / 認知科学 / 言語科学 / 脳科学 |
研究概要 |
次年度以降の重点領域研究「心の発達-認知的成長の機構」実施のために、対象研究領域(概念発達、言語発達、認知発達障害)の研究動向の展望と、必要研究課題の検討を行った。このためにシンポジウム、認知・言語の成立(平成8年10月、重点領域研究:認知言語の成立と共催)、認知発達研究における言語・文化間比較(平成9年1月)および研究会、脳機能計測の最近の話題(平成8年12月)を開催した。前記シンポジウムでは、知識の獲得と改定の発達過程(波多野)、文法知識の獲得課程(大津)、音声コミュニケーションの発達過程(桐谷)、動物と人の音声能力の比較(小嶋)についての研究課題の整理、提案がなされた。後者のシンポジウムでは、特に発達研究における言語・文化間比較による接近について議論され、人以外の霊長類における社会文化的現象(松沢)、言語の地域・社会差の現象(日比谷)、脳機能の言語間比較(川島)の研究の動向と可能性が検討された。脳機能計測の研究会では各種計測手法の現況と発達研究への応用可能性が検討され、又、特にPETを用いた画像および音声認知機能について実際に就験的実験を行い、今後の実験に関する具体的指針を得た。 以上を通じ概念発達については素朴理論を中心に領域固有性および制約の要因を重視して研究をすすめること、言語発達については普遍文法と経験の相互作用について研究をすすめること、認知発達障害については脳機能計測を中心にすすめることの指針を得た。
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