研究課題/領域番号 |
08354013
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
安藤 亘 筑波大学, 化学系, 教授 (30008429)
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研究分担者 |
小田 雅司 大阪大学, 理学部, 教授 (60004438)
奥 彬 東京工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (50027885)
伊與田 正彦 東京都立大学, 理学部, 教授 (50115995)
井畑 敏一 大阪大学, 理学部, 教授 (80029644)
古川 尚道 筑波大学, 化学系, 教授 (80015966)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 反応中間体 / 2価活性種 / イリド / 電子移動 / ケテン / ヘテロ原子多重結合 |
研究概要 |
「反応中間体の化学」をテーマとした物理有機化学の国際会議が、筑波大学、大学会館で、招待外国人14人、招待日本人15人と一般参加者69人の参加を得て開催された。講演は(1)新しい異常原子価反応活性種の創製とその物理化学的性質、(2)反応中間体の生成とその化学的挙動、(3)異常な電荷やπ-共役系を有する反応中間体の生成を中心として、特別講演10件、口頭発表21件、ポスター発表42件あった。この会議では、反応中間体の生成として、極限条件下、特に真空超高温、極低温マトリックス中での光反応を利用してのカルベン、シリレン、ゲルミレン、セルニレン等の原子欠損型の中間体についての研究から論じられ、その構造や反応性に興味ある報告がなされた。また反応中間体の速度論的研究が検討され、その結合状態に新しい知見を与えている。一方、ラジカルイオン種の生成が電子移動の反応を通して検討され、ヘテロ原子の特性を利用した新しいπ-電子系の構築による、新規機能材料の開発で興味ある結果が報告された。現在活性分子には高歪みや反芳香族性、原子欠損型分子などいろいろあるが、なかでも14属元素を含む活性種は最も注目され、そのせいかもめざましいものがる。ジシラシクロペンの光、および熱によるジシラベンズヴァレンへの異性化、ケイ素の3重結合の理論的考察、またフラーレンを中心とするケイ素化合物の生成など、新しい活性種がみられている。
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