研究課題/領域番号 |
08355019
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
無機工業化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
脇原 将孝 (脇原 將孝) 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016596)
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研究分担者 |
榎 敏明 東京工業大学, 理学部, 教授 (10113424)
内田 隆 東京工業大学, 工学部, 助教授 (10126310)
内田 勇 東北大学, 工学部, 教授 (50005302)
稲垣 道夫 北海道大学, 工学部, 教授 (20023054)
阿竹 徹 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 教授 (30028229)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | インターカレーション / 反応場の制御と構築 / エネルギー / 触媒 / 電気化学的特性 |
研究概要 |
インターカレションは自然現象として、あるいは人工的に制御、構築された固体物質のなかでトポタクティック反応により、ホスト構造体とゲスト分子あるいはゲストイオンとの間で種々の相互作用やイオン移動、電荷移動を伴い、固溶体生成や相転移現象あるいは触媒機能が見いだされる。本研究では反応場の制御と構築という本質的立場から、各種の新機能を発現するインターカレーション物質を設計し合成していくための基礎研究として各分野の専門家が集まり総合討論を行った。 総合討論会は平成8年12月26-27日、KKR沼津保養所「はまゆう」にて、27名のメンバーが集まって行われた。ここでは、イオン-電子混合伝導体中での電子輸送現象、メスバウワ測定によるデインターカレーションの際の鉄の電子状態の変化、固体電解質のヘテロ接合のセンサーへの応用、強電子相関系へのインターカレーションの試み、層状ペロブスカイト型複合酸化物の光触媒効果、メカニカルアロイング法による低次元カルコゲナイドの合成、カーボンへの水素およびリチウムインターカレーション、スピネル酸化物中でのリチウムイオン拡散、リチウムインターカレートしたグラファイト表面のSTM観察、リチウム遷移金属窒素化合物へのインターカレーション機構、リチウムマンガンスピネルをベースとする新規正極材料、リチウム含有鉄酸化物およびニッケル酸化物の構造と電気化学的特性、といった問題が広く議論され、各テーマの問題点のうち、特にそれらの間の相互の関係が多く指摘された。さらに未解決の問題も提起され、この種の総合研究の重要性が明らかにされた。
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