研究課題/領域番号 |
08357006
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
物理系薬学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
宮崎 元一 金沢大学, 薬学部, 名誉教授 (50009164)
|
研究分担者 |
山本 敦 富山県衛生研究所, 化学部, 主任研究員
高山 成明 石川県警察本部, 科学捜査研究所, 研究官
久保 博昭 北里大学, 薬学部, 助教授 (40050570)
中澤 裕之 星薬科大学, 薬学部, 教授 (50150173)
早川 和一 金沢大学, 薬学部, 教授 (40115267)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 環境汚染物質 / 大気浮遊粒子状物質 / 食品成分 / 食品添加物 / 農薬 / 乱用薬物 / 生体毒性 / 高感度検知 |
研究概要 |
本研究では、生活環境中に存在する化学物質の中から、生体影響が大きく緊急な対策が望まれるものを主な対象として、高感度で高選択的な定量法と共に、新しい視点からの毒性・活性評価法を開発するための調査研究を行ない、その結果について、討論・打ち合わせを行った。対象となる化合物は、1.農薬、2.食品成分、3.食品添加物、4.大気浮遊粉塵吸着物質、5.乱用薬物の5つのグループからそれぞれ選び、先ず対象化合物の分析法及び毒性評価法について(1)選択性・感度、(2)特徴・有用性、(3)今後の展開性の点に着目して調査を行った結果、対象化合部のほとんどについて、一斉分析が困難、光学活性物質では光学分割が困難、感度が不十分、精度が悪い、共存物質の影響を受ける、実用的でない、のいずれかの問題点があることが明らかになった。そこで、これらの調査の成果を基に、「生活環境中の化学物質とその生体毒性の高感度検知」と題した公開シンポジウムを開催したところ、産官学の各領域から一線の研究者40名余の参加者があった。シンポジウムでは、発癌性ニトロアレーンの高感度分析法開発と大気内挙動、食品中に残留する農薬の分析と諸問題、水域環境中の基準改正の考え方とその化学物質の分析法、のテーマについて本研究の調査結果の発表と、発表内容に関する活発な討論・意見交換が行われ、問題解決に向けて極めて有意義な知見・意見が得られた。 以上の本年度の調査研究で明らかになった分析法・毒性評価法の問題点について、改善・解決する方法または現行の方法に代わる新しい方法の開発を目的として、すでに本研究班員を中心に研究を行っている。
|