研究概要 |
平成9年1月25日東京湯島ガ-デンパレスにおいて,午前10時より午後4時30分まで,平成9年度発足予定の文部省重点領域研究「神経細胞死とその防御の分子制御」の計画研究班員が集まり,今後4年間の間に行う研究について熱心な討論を行った.計画研究班員全員の出席が得られ,従来の研究の概要を簡潔に述べたあと,本重点領域研究の目標である,単一遺伝子異常による神経細胞死の機序解明,遺伝的素因と環境因子の相互作用による神経細胞死の機序解明,これらの病態における神経細胞死の防御を機能修復の達成のため,それぞれの研究方法でどのような研究計画を考えているかを各班員が発表し,討論を行った. 本重点領域研究の計画班員は,今回の研究目標をよく理解しており,それにそった発表が行われ,更に休憩時間や昼休みを利用して共同研究の相談もされ,本重点領域研究発足の準備のための会合として非常に成果の多いものであった. また,これまで本重点領域研究の準備を推進してきた幹事(水野美邦,池田穣衛,小宮義璋,金澤一郎,高坂新一)による会合を開き,本重点領域研究の今後の進め方を検討し,夏にワークショップ,冬に公開シンポジウムと研究発表の班会議を開催することを決定し,また班員相互の円滑な情報伝達,情報交換,共同研究の推進のため,ニュースレターを発行することを決定し,その責任者に高坂新一を選定した. 更に,3月17日には,文部省内会議室において,公募研究の選定作業を行った.
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