研究課題/領域番号 |
08401018
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般(含文学論・比較文学)・西洋古典
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
倉智 恒夫 千葉大学, 文学部, 教授 (20062614)
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研究分担者 |
木下 豊房 千葉大学, 文学部, 教授 (40009692)
内間 直仁 千葉大学, 文学部, 教授 (90009704)
南塚 信吾 千葉大学, 文学部, 教授 (50055315)
水之江 有一 千葉大学, 文学部, 教授 (90009598)
前田 彰一 千葉大学, 文学部, 教授 (70023596)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
1997年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1996年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | 多文化主義 / Multiculturalism / 多言語多民族国家 / 文化的アイデンティティ / 移民文学 / エクリチュール・ミグラント / 異文化接触 / 国際化 / 多言語他民族国家 / カナダ / ケベック |
研究概要 |
1980年代末期以来東欧革命、ソ連邦の解体を契機として、ますます混迷を深めつつある世界情勢の中で、多民族・多言語国家の抱える民族・言語・宗教問題が深刻化している。一方で、一元的でホモジニアスな国家とされてきたわが国の「単一民族国家・日本」という概念も、都市化国際化の進展とともにゆらぎ始め、多民族・多文化化への動きが確実に駆動されつつあると言える。多文化主義Multiculturalismは、カナダなど多民族国家において、言語・文化を異にする多様な民族集団の存在をむしろ国家の大切な資産として積極的に認識し、共存と繁栄をはかる政策として生まれた。本研究は、そうした多文化主義を、カナダ・ベルギー、オーストラリアの事例を中心として、各国の研究機関との連携において調査するとともに、研究者を招いて講演会、研究会、シンポジウムを開催し、その報告をとりまとめた。 1。北米・カナダ地域カナダにおける多文化主義の成立と発展をあとづけるとともに、1982年以降の展開を観察した。とくに古川論文は、1995年10月のケベック・レファレンダムを現地において調査した記録である。2。中欧地域とくにオーストリア、ベルギーを中心に、民族文化の多元的多層的な成立を歴史的に解明しようとする論考である。3。北欧・東欧地域とくに現在の民族紛争を背景に成立した文学的ディスクールの分析を通して、多元的なアイデンティティの追跡をあとづける。4。日本・沖縄アジア地域の単一文化的表層の下に潜む多元的要素を観察する。5。オーストラリアとくにホワイト・コンケスト以降のアボリジニ-のステイタスを現地において観察した。
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