配分額 *注記 |
40,500千円 (直接経費: 40,500千円)
1999年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1998年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1997年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
1996年度: 19,300千円 (直接経費: 19,300千円)
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研究概要 |
絶縁体物質の陽電子を入射すると、多くの場合、電子との束縛状態であるポジトロニウムが生成する。ポジトロニウムの絶縁対中でのふるまいは,励起子のふるまいとの関連で興味を持たれている。また最近では,物質のスピン状態のプローブとしても興味を持たれている。 本研究では,我々が開発した新方式の陽電子消滅2光子2次元角相関測定装置,フォトンファクトリー(高エネルギ加速器研究機構)の高強度低速陽電子ビーム,およびその他の陽電子消滅測定装置(陽電子消滅2光子1次元角相関測定装置,陽電子寿命測定装置,陽電子消滅ドップラー拡がり測定装置,陽電子運動量-寿命相関測定装置)を用い,絶縁体中のポジトロニウムの多彩なふるまいを明らかにした。主な内容は下記のとおりである。 (1)低温におけるアルカリハライド中の非局在ポジトロニウムの研究 (2)水晶およびMgF_2中におけるポジトロニウム-フォノン散乱の研究 (3)ポジトロニウムの非局在-局在遷移に対するトンネル効果の研究 (4)水晶単結晶およびアルモルファス石英表面から放出されるポジトロニウムの研究 (5)水晶単結晶中におけるポジトロニウムの寿命の測定 (6)スピンクロスオーバー錯塩およびその関連物質中のポジトロニウムの研究 (7)ポジトロニウムの四重極相互作成の検出 (8)固体中のポジトロニウムを用いた新しい陽電子スピン偏曲率測定法の開発
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