研究課題/領域番号 |
08404042
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉良 満夫 東北大学, 大学院・理学研究所, 教授 (40004452)
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研究分担者 |
坂本 健吉 東北大学, 大学院・理学研究所, 助教授 (50187035)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
40,300千円 (直接経費: 40,300千円)
1998年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1997年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1996年度: 31,100千円 (直接経費: 31,100千円)
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キーワード | シクロトリシレン / シラトリアフルベン / ポリシラン / 安定シリレン / 非経験的分子軌道計算 / テトラシラシクロブテン / 分子内電荷移動発光 / 高分岐ポリマー / 超音速ジェット分光 / ジシレン / ジアミノシリレン / フォトクロミズム / 原子値異性 / テトラシリルエチレン |
研究概要 |
平成8年度から10年度までの3年間に、以下のような顕著な成果を挙げることができた。 1.環状不飽和ケイ素化合物の合成、構造と反応研究 (1)初めてのペルシラ環状不飽和化合物として、嵩高いトリアルキルシリル基で安定化されたヘキサキス(トリアルキルシリル)テトラシラシクロブテン(1)の合成に成功した。1と対応するテトラシラビシクロ[1.1.0〕プタン(2)間の速やかな異性化を見出し、その機構を明らかにした。 2)嵩高いトリアルキルシリル基で安定化された初めてのケイ素3員環2重結合分子としてテトラキス(トリアルキルシリル)シクロトリシレンを合成単離した。 (3)いくつかの非対称置換テトラシリルジシレンを合成単離し、ケイ素―ケイ素2重結合周りの回転障壁が著しく低いことを発見した。 (4)テトラシリルジシレンの種々の反応試剤との反応性を明らかにし、特にハロアルカンとの反応機構を詳しく研究し、ジシレンのラジカル反応性を明らかにした。 2.ケイ素―炭素2重結合を含む交差共役分子の合成、構造と反応研究 (1) 最小の含ケイ素交差共役π電子系である4-シラトリアフルベン誘導体の生成・単離に成功し、この系のケイ素―炭素2重結合はアルコールに対する付加反応性が著しく低いことを明らかにした。また、非経験的分子軌道計算によってモデル反応の遷移状態を明らかにした。 3.ジアミノシリレンの2量体を初めて実験的に観測した。理論的予測とは異なり、ケイ素―ケイ索2重結合ダイマーを生成することを確立した。 4.P-シアノフェニルペンタメチルジシランの超音速ジェット分光を行い、TICT型孤立分子として初めて分子として始めて分子内電化移動発光を見出した。 5.シロール環を連結したいくつかのオリゴ-1,1-シロールを合成し、紫外吸収スペクトルの系統的研究を行なった。
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