研究課題/領域番号 |
08405036
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
國島 正彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00201468)
|
研究分担者 |
渡邊 法美 高知工科大学, 社会システム工学科, 助教授 (30240500)
野城 智也 武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (30239743)
吉田 恒昭 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20292881)
湊 隆幸 東海大学, 海洋学部, 講師 (70271591)
小澤 一雅 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (80194546)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1997年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1996年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
|
キーワード | 建設労働災害 / 安全と生産性 / ダミ-人形 / ヘルメットの有効性 / CG / プロトタイプシミュレーションソフト / 安全管理 / リスクマネジメント / コンピューターグラフィクス |
研究概要 |
本年度は、日本の建設労働災害の構造分析、ダミ-人形による研究、及びCGによる建設現場の視覚化に関する研究を行った。 建設労働災害の構造分析では、安全と生産性について研究を行った。建設業者の多様性と施工の生産性を考慮しながら、現場の安全管理と事故・災害との関連を表現できる概念モデルを構築し、ガス管の埋設工事を例に取り、施工の生産性に影響を与える要因を明らかにし、それらの影響要因と生産性との関係を定量的に表現することのできる統計モデルを構築した。 ダミ-人形による研究では、墜落現象の特徴を捉えるべく、墜落前の姿勢と高さを変化させダミ-人形を枠組み足場から墜落させ解析を行った。その結果、立ちと踞りの姿勢では高さに関わらず頭部からの衝突が多いことが分かり、剛体に近似した力学的シミュレーションにより立ちの姿勢からの墜落の、衝突時の姿勢が説明できることが分かった。また、ヘルメットの有効性を検討するため、形状の違う4種類のヘルメットをダミ-人形に被せ、前・後・横の三方向に倒し、挙動を解析した。その結果得られた主な特徴は、ヘルメットの顎ひもが外れたこと、後ろの部分のつばが破壊したことである。 CGによる建設現場の視覚化に関する研究では、労働者に災害の起こりうる非定常状態を認識させ危険回避能力を高めるべく、CGによって仮想空間を構築し、墜落災害を体験しつつ災害防止教育が可能となるプロトタイプシミュレーションソフトの開発を行った。現段階である程度の現実感を得られるようになったが、今後はヘッドマウンティドディスプレイ等を使用し、ソフトの有効性を高める課題がある。
|