研究課題/領域番号 |
08406010
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物生産化学・応用有機化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
桑原 保正 京都大学, 農学研究科, 教授 (10026536)
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研究分担者 |
佐久間 正幸 京都大学, 農学研究科, 助手 (40135554)
西田 律夫 京都大学, 農学研究科, 助教授 (30135545)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
37,600千円 (直接経費: 37,600千円)
1999年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1998年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1997年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1996年度: 20,500千円 (直接経費: 20,500千円)
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キーワード | 性フェロモン / 防御物質 / フェニルプロバノイド / 集合フェロモン / 警報フェロモン / 雄配遇フェロモン / 化学生態学 / フェロモン / ファルマコファギー / ファルマコファギ- / 天然物化学 |
研究概要 |
コナダニ類の化学生態学として2種から性フェロモンを、1種から警報フェロモンをそれぞれ同定し、新規に3化合物を構造決定し合成して同定した。また性フェロモンの構造と活性の関係を調べ、性フェロモンの進化過程を遺伝子レベルで検討した。 ヤマトアカヤスデの防御物質をp-クレゾール、ヤンバルトサカヤスデの防御物質をマンデロニトリルと同定し、ヤスデ全般の防御物質について総説にまとめた。 昆虫類ではオオゴマダラのヘヤーペンシル成分が雄性フェロモンとして機能することを確認すると共に、新規化合物を含むの150成分の化学構造を解明した。またジアルキルテトラヒドロフラン化合物が鱗翅目50種以上の脂質に共通に存在することを確認した。カラスアゲハの産卵刺激物質として、(-)-4-(E)-カフェオイル-L-スレオン酸を同定した。ハワイで花香に強い誘引性を示すミカンコミバエを材料に、雄の性フェロモンをtrans-コニフェリルアルコールと同定した。この物質は花香フェニルプロパノイドの代謝産物であり、性フェロモン生産のための薬物摂食現象であった。同様にマレーシア産ミバエBactrocera papayaeの誘引剤メチルオイゲノールも代謝され雄性フェロモンとして利用された。またカメムシとショウジョウバエの性フェロモンを同定した。 ゴキブリの化学生態では誘引性の集合フェロモンである低級アルキルアミン類の構造と活性及び揮発性活性物質の徐放機構が検討された。また雄配遇フェロモンと定義した背板腺分泌物の化学と生物学をまとめた。 以上の結果、研究期間中に23論文を公表できた。
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