研究課題/領域番号 |
08406019
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山田 雅保 (1997-1998) 京都大学, 農学研究科, 助教授 (10243073)
内海 恭三 (1996) 京都大学, 農学部, 教授 (90033266)
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研究分担者 |
南 直治郎 京都大学, 農学研究科, 助手 (30212236)
酒井 裕 京都大学, 農学研究科, 助教授 (60089117)
山田 雅保 京都大学, 農学部, 助教授 (10243073)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
22,800千円 (直接経費: 22,800千円)
1998年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1997年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1996年度: 15,400千円 (直接経費: 15,400千円)
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キーワード | 着床前発生 / 胚性ゲノムの活性化 / レドックス制御 / NF-KB / 一酸化窒素 / 胚盤胞形成 / 核タンパク / mRNAスプライシング因子 / 着床前胚の発生 / 転写因子NF-KB / 100kDa核内タンパク / 細胞周期 / 一酸化窒素ラジカル(NO) / 胞胚腔形成 / NFKB / 一酸化窒素ラジカル / 初期胚の遺伝子発現 / NFkB / CCDイメージアナライザー |
研究概要 |
本研究プロジェクトでは、哺乳類着床前初期胚の発生における胚性ゲノムの活性化や胚の分化誘導の調節がどのようにして行われているのかを解明することにある。得られた結果は以下のとおりである。これまでに、胚発生がレドックス制御を受けていることから、細胞の増殖と分化のレドックス制御の中心的役割を果たしている転写因子であるnuclear factor kappa B(NFkB)のマウス胚における局在の変化を共焦点レーザー顕微鏡を用いた間接免疫蛍光抗体法で観察した結果、細胞周期を同期化した1細胞期胚のG1期に特異的に核内に局在し、遺伝子転写の活性化を行っていることを明らかにした。さらに、未受精卵母細胞から受精後の胚発生における活性化型NFkBの局在の変化を観察するために、活性型に特有のペプチド配列を抗原として、その抗体の作製を試みた。しかし、作製された抗体は抗原ペプチドに特異的に結合するが、細胞内のNFkBとは反応せず、100kDaの核内タンパクを認識した。そのタンパクのペプチド配列を決定したところ、新規のタンパクであることから、さらにそのcDNA配列をdbEST walkとRT-PCR法から決定した。その結果、そのタンパクは、mRNA前駆体のスプライシング因子としての機能ドメインを有すること、およびそのタンパクは、免疫蛍光抗体法による観察から、マウス1細胞期胚のG2期に特異的に核内に局在することから、マウス胚のZGAにおける転写調節に関与していることが示唆された。一方、マウス胚発生におよぼす一酸化窒素合成酵素阻害剤の影響について検討した結果、これまでに2細胞期から4細胞期への発生に一酸化窒素ラジカル(NO)が重要であり、さらに、桑実期における胚のコンパクションにもNOが細胞内シグナル伝達物質として作用していることを明らかにした。
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