研究課題/領域番号 |
08407031
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
杉町 圭蔵 九州大学, 医学系研究科, 教授 (00038762)
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研究分担者 |
西崎 隆 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (70253416)
矢永 勝彦 九州大学, 医学部・附属病院, 講師 (70220176)
野本 健一 九州大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50315090)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
40,100千円 (直接経費: 40,100千円)
1999年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1998年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1997年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1996年度: 14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
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キーワード | 冷虚血再灌流傷害 / 肝移植 / HVJ-CL / TNF-αアンチセンス / Kupffer細胞 / オリゴヌクレオチド / 虚血再潅流障害 / IL-1β / TNF-α / 冷虚再潅流障害 / 遺伝子導入 / TNFα / NF-κB / decov / 肝臓移植 / 冷虚血再潅流障害 / NF-κ B decoy / 冷虚血再潅流傷害 / Apoptosis |
研究概要 |
肝移植後虚血再灌流傷害はグラフトのviabilityを低下させる最も重要な因子で、Kupffer細胞が産生するTNFαなどの炎症性サイトカインが主因の一つと考えられる。BNラット肝移植モデルにおいて、摘出肝の門脈門脈よりTNFαmRNAに対するアンチセンスオリゴヌクレオチド(18mer)を封入したHVJ-liposomeを導入した。乳酸加リンゲル液に6時間冷保存後、同所性肝移植を行い以下の知見を得た。 アンチセンス導入により移植後4時間後のAST,ALT,LDH値の低下と1週間生存率の向上を確認した。再灌流後の移植肝組織をICAM-1,Tissue Factorの抗体を用いて免疫染色したところ、アンチセンス導入によりそれらの発現低下を認めた。電子顕微鏡にて移植肝を観察したところ、Vector群では異物を貪食したKupffer細胞の異物貪食、類洞内皮の破壊、肝細胞villiの類洞への露出などの所見が消失した。ELISA法にて測定した血中TNFα値はアンチセンス導入にて著明に低下した。 この安全かつ効果的にKupffer細胞にアンチセンス導入が可能なHVJ-liposomeを用いた方法は、炎症性サイトカインのTNFαを低下させ、肝移植後虚血再灌流傷害の効果的な治療法であると考えられた。
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