研究課題/領域番号 |
08407057
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
林 良夫 徳島大学, 歯学部, 教授 (00127854)
|
研究分担者 |
柳 久美子 徳島大学, 歯学部, 助手 (90294701)
羽地 則雄 徳島大学, 歯学部, 助手 (30274228)
中村 隆範 香川医科大学, 教授 (70183887)
浜野 弘規 徳島大学, 歯学部, 助手 (10238074)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
37,100千円 (直接経費: 37,100千円)
1998年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1997年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1996年度: 22,700千円 (直接経費: 22,700千円)
|
キーワード | シェーグレン症候群 / 疾患モデル / NFS / sldマウス / 自己抗原 / 自己反応性T細胞 / T細胞エピトープ / B細胞エピトープ / α-フォドリン / アポトーシス / Fas抗原 / Bcl-2フアミリー / シェ-グレン症候群 / Sjogren's syndrome / Animal model / Autoantigen / α-fodrin / Fusion protein / Apoptosis / Cleavage / Therapeutic effect |
研究概要 |
ドライアイ・ドライマウスを主症状として中年女性に好発することが知られるシェーグレン症候群は外界と接する外分泌腺である唾液腺・涙腺に限局する臓器特異的自己免疫疾患として始まり、やがて肝・肺・甲状腺・膵・腎・関節など多彩な臓器に全身症状をきたすことから、系統的疾患との中間に位置する難治性自己免疫疾患と考えられている。シェーグレン症候群の病因に関しては複数の遺伝要因・免疫異常・環境要因が複雑に相互関連することにより自己トレランスの崩壊に至る多因子疾患と考えられているが、標的となる自己抗原に関する知見は明かにされていなかった。一般に自己免疫疾患の発症には標的抗原に反応する限られたクローンのT細胞が中心的な役割を担っていることが知られるが、現在まで病因の本態に関連した臓器特異的な標的抗原の実体が明かにされた疾患は極めて稀である。シェーグレン症候群の発症機構の分子的機序の解明を目的として、当研究室で確立された疾患モデルを用いてヒトの疾患と比較しつつ総合的な病因解析を実施してきた。本研究において疾患モデルNFS/sldミュータントマウス唾液腺から病因と密接に関連すると考えられる分子量120KDの標的自己抗原ペプチドを分離・同定した。得られたN末端20残基のアミノ酸解析により唾液腺120KD自己抗原は分断化された膜骨格蛋白α-フォドリン断片であることが明らかとなった。さらに、この120KD自己抗原はシェーグレン症候群患者とも共通した自己抗原であることが判明した。
|