研究課題/領域番号 |
08407072
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
花岡 文雄 大阪大学, 細胞生体工学センター, 教授 (50012670)
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研究分担者 |
前川 隆文 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (90273721)
益谷 央豪 (益谷 央濠) 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (40241252)
大熊 芳明 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助教授 (70192515)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
37,600千円 (直接経費: 37,600千円)
1998年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
1997年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
1996年度: 19,900千円 (直接経費: 19,900千円)
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キーワード | DNA修復 / NER / 色素性乾皮症 / XPC蛋白質 / Vpr蛋白質 / HHR23B蛋白質 / 26Sプロテアソーム / S5a蛋白質 / 修復 / ヌクレオチド除去修復 / RNAポリメラーゼII / XPE蛋白質 / ヌクレチオド除去修復 / TFIIH / XPG蛋白質 / p53蛋白質 |
研究概要 |
本研究においては、研究代表者らが分離したXPC/HHR23B複合体の機能を中心に、哺乳類細胞のヌクレオチド除去修復(NER)における損傷の認識機構とそれに続く修復反応について詳細な解析を行い、以下にまとめるような知見を得た。 1) マウスにも、ヒトと非常によく似たXPC/HHR23B複合体およびHHR23BのホモログであるHHR23Aに相当する蛋白質が存在する。 2) XPC、HHR23B、HHR23Aのいずれもがほとんど核に存在し、他のNER蛋白質とはtightな複合体形成はしていない。 3) HHR23Bは無細胞NER系において、XPC蛋白質のNER活性を促進する。 4) HHR23A蛋白質は、HIV1のVpr蛋白質と複合体を形成し、細胞周期の進行に影響を与えている。 5) HHR23B蛋白質のごく一部がXPC蛋白質との結合に必要で、その結合だけでXPCのNER促進活性に充分である。 6) 無細胞NER系において、HHR23A蛋白質はHHR23B蛋白質の代わりにXPC蛋白質と結合し、XPCのNERにおける活性を促進できる。 7) XPC/HHR23B複合体は、NERの二つの経路のうち、ゲノム全体の修復に与るglobal genome repair(GGR)の最初のステップ、すなわちDNA損傷の認識に働いている。 8) 酵母の2ハイブリッドシステムを用い、HHR23B蛋白質と相互作用する因子として見出された26Sプロテアソームの構成因子の一つであるS5a蛋白質は、細胞粗抽出液中でも相互作用している。
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