研究課題/領域番号 |
08408008
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
米澤 明憲 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00133116)
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研究分担者 |
増原 英彦 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (40280937)
小林 直樹 東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (00262155)
松岡 聡 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (20221583)
田浦 健次朗 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (90282714)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
34,600千円 (直接経費: 34,600千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1996年度: 28,800千円 (直接経費: 28,800千円)
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キーワード | 並列プログラミング言語 / 並列オブジェクト / 同期チャネル / 型システム / デッドロック / 部分計算 / マルチスレッド / 分散GC / 並列プログラミング |
研究概要 |
並列計算のための実行時基盤ソフトウェアである、(1)細粒度スレッドライブラリ\stackthreadsおよび(2)共有・分散ヒープ用の保守的ゴミ集めライブラリ、を研究開発した。\stackthreadsは既存のスレッドライブラリ(Solarisスレッドなど)の上に多数の細粒度スレッドを実行時に生成し、実行することのできるライブラリであり、Cの関数呼び出し$+$10命令程度のオーバーヘッドでスレッドを生成する。共有ヒープ用保守的ゴミ集めライブラリは、複数のメモリ割り当て要求の並行処理により並列アプリケーションに十分なメモリ割り当て性能を提供し、並列マーク\&スイープによって、高速なゴミ集めを達成する。現在、Ultra Enterprise 10000上で64プロセッサ使用時に最大30倍程度の台数効果を達成している。分散ヒープ用ゴミ集めは、マーク\&スイープと遠隔参照カウントの両方式を実装し、興味深い性能評価結果を得ている。どのライブラリとも、無変更のgcc+コンパイラから利用可能であり、その意味で新しい「並列言語」ではない。そのため、既存のC/C++でかかれたプログラムに容易に組み込むことが可能である。また、高級言語処理系の実行時システムとして利用することで、処理系構築の手間が軽減されるとともに、こうして作られた複数の言語間に自然に相互運用性を提供する。
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