研究課題/領域番号 |
08408028
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
谷口 直之 大阪大学, 医学部, 教授 (90002188)
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研究分担者 |
鄭 文玉 大阪大学, 医学部, 助手 (60252657)
東山 繁樹 大阪大学, 医学部, 助手 (60202272)
鈴木 敬一郎 大阪大学, 医学部, 助手 (70221322)
藤井 順逸 大阪大学, 医学部, 助教授 (00222258)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
33,100千円 (直接経費: 33,100千円)
1997年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1996年度: 27,000千円 (直接経費: 27,000千円)
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キーワード | 活性酸素種 / 抗酸化剤 / アポトーシス / 糖尿病性合併症 / グリケーション / 増殖因子 / 3-デオキシグルコソン / シグナル伝達 / 活性酸素 / 一酸化窒素 / 形質転換増殖因子 / ヘパリン結合性上皮増殖因子 / 2-オキソアルデヒド化合物 / スーパーオキシドディスムターゼ / グルタチオンペルオキシダーゼ |
研究概要 |
老化や糖尿病合併症の原因と考えられているグリケーションの病態生化学的研究を行い、特に、その初期反応生成物の解析と酸化的ストレスから生体を防御する抗酸化酵素系に及ぼす影響について検討した。その結果、フルクトースをはじめとした還元糖に長く曝された細胞ではアポトーシスが起こりやすいことが判った。一方、グリケーション反応の中間体であり、強い細胞毒性を有する3-デオキシグルコソンならびにメチルグリオキサールが特定の細胞にアポトーシスを誘導することを明らかにした。フルクトースとタンパク質の反応によって生じる中間体(フルクトース化リジン)に対する抗体を作成した。この抗フルクトース化リジン抗体を用いて、特にポリオール代謝経路の活性の高いラットのレンズでクリスタリンがフルクトース化されていることを確認した。更に、グリケーション反応中間体によるヘパリン結合性上皮増殖因子(HB-EGF)の誘導機構と平滑筋増殖との関連について検討した。メチルグリオキサールならびに3-デオキシグルコソンは平滑筋細胞に作用させた際にHB-EGFの発現を誘導した。これらの中間体は細胞内過酸化物の量を増加させるので、抗酸化剤のN-アセチルシステンを投与したところ、その発現誘導が抑制された。このことから、HB-EGFの発現誘導には活性酸素種が関与している可能性が示唆された。
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