研究概要 |
画像を主体としたデータベースを構築し、研究手段としての画像データベースの有効性について検討した。研究は紅型型紙の分類を目的とした内容に特化させながら検討を重ねた。 その結果、次のようなことが分かった。 1.紅型型紙資料1414点をもとに,型紙データベースを構築した。さらに,模様データベースを作りながら型紙に使われている模様を抽出したところ,紅型模様が5050あまり蓄積できた。 2.データベースの調査フィールドは,個々の細分化せずテキスト形式で一つにまとめる方が良いことが分かった。入力テキストの統一と入力ミスを防ぐためにはテンプレート形式が有効であることがわかった。 3.画像を比較検討することが出来るレイアウト作ることにより,画像データベースの有用性が十分に確かめられた。 4.紅型の分類基準が明確化できた。さらに,紅型に使われている文様について明確な分類と画像データベース化が行われた。 5.沖縄の伝統染織工芸分野の研究において,学術的比較研究が必要なことは明らかであるが,研究方法が確立していなかった。本研究を行うことによって,画像データベースの有効性が確かめられた。
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