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眼球運動測定実験に基づいた顔の表情認知過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08451019
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験系心理学
研究機関立教大学

研究代表者

長田 佳久  立教大学, 文学部, 助教授 (00133455)

研究分担者 秋田 喜代美  立教大学, 文学部, 助教授 (00242107)
石井 巌  立教大学, 文学部, 教授 (60062593)
研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワード表情認知 / 眼球運動 / シワ / バンドパスフィルタリング / 幼児の表情認知 / 顔
研究概要

眉、目、口を系統的に隠して表情認知に及ぼす効果とその眼球運動を分析した。表情の合成顔写真は嬉しさ、驚き、恐怖、嫌悪、怒り、悲しみの6表情を使った。その結果、眉、目、口といった顔の主だった部位のみならず、額、眉間、目尻、鼻の脇、口元などの「シワ」に眼球の停留が多くあった。シワは他の主要な部位と同様に重要な手がかりを担っていた。表情の違いによって眉、目、口、シワへの眼球運動の停留の比率に相補的な関係と優先順位が存在していた。従来、シワは加齢によって刻まれ、年齢を判断する信号と考えられてきたが、そればかりではなく、嬉しい表情では目尻にシワができるように特定の表情とシワに対応関係が存在し、表情認知にも深く関係することが眼球運動の分析から明らかになった。つまり、シワは表情認知の重要な手掛りとして機能していた。さらに、バンドパスフィルタをかけて表情認知実験を行なった結果、嬉しさの正立像は周波数差はなく、嬉しさの倒立像と驚きと真顔は正立、倒立像ともに高空間周波数成分を使っていた。すなわち、嬉しさの判断では顔の全体的な布置情報が使われ、驚きと真顔では顔の部分的な特徴を手掛りとしていた。
さらに本年度は5歳から7歳までの幼児、計32名の表情認知実験を嬉しさ、悲しみ、怒り、真顔に限定して行った。実験は比較刺激としてアニメキャラクターの同様な表情を用い、合成写真の表情との見本合わせ課題で行った。その結果、l)どの表情においても加齢に伴う正答率の上昇および反応時間の減少が見られ、2)表情間で反応に差が見られた。すなわち嬉しさおよび怒りの表情は、低年齢でも成績が高かったが、悲しみの表情は高年齢においても相対的に低い成績であった。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書

研究成果

(7件)

すべて その他

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      1997 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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