研究課題/領域番号 |
08451053
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
芦田 徹郎 甲南女子大学, 文学部, 教授 (20151053)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | オウム真理教 / 新新宗教 / 豊かな社会 / コミュニティ / マス・メディア / 不安 / カリスマ / 地域社会 / 情報化 / サブカルチャー / 終末観(論) |
研究概要 |
本研究は、オウム真理教現象をとおして、現代社会および現代人(とりわけ日本における)の特質を探ろうとしたものである。ここで「オウム真理教現象」というのは、同教団の思想ならびに行動、とりわけサリン攻撃などの犯罪的あるいは反社会的行為と、それへの一般社会の反応(反発)の両方からなる独特の諸現象を指している。 上記の目的を達成するため、新聞・雑誌報道、単行本、テレビ放送などをつうじて情報を得るとともに、オウム関係者へのインタビューや、東京、熊本、静岡、山梨など同教団と深い関わりのある地域での現地調査を実施した。こうした調査によって収集したデータは膨大な量に達しており、その全体的な分析を完了するには、もう少し時間が必要である。 今回は、オウム真理教と対立した熊本県波野村と山梨県上九一色村という二つの地域社会の対応についての詳細な記述と比較と検討をとおして、現代社会に広がる、ぼんやりとはしているけれど、根深い不安を明るみに出したことで満足しなければならなかった。私たちは、この不安がオウム真理教の思想と行動にも共有されているという仮説を持っている。 このテーマについての研究は、今後も継続して行くつもりであり、遠からず、オウム真理教現象総体についての現代社会論的意味をはっきりさせたいと考えている。
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