研究課題/領域番号 |
08451096
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
中村 康夫 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (60144680)
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研究分担者 |
北村 啓子 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (60204913)
相田 満 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (00249921)
入口 敦志 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (80243872)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 注釈書 / 注釈史 / 引用 / 引用文献 / 享受史 / 復元 / 古典文学作品 / データベース / 作品原本文 / 考証 / 注釈書データベース |
研究概要 |
古典研究の世界では、早くから作品諸本文に通じ、傍証を固めながらものを言うことがなされてきた。その書き物の中では、当然のこととして、多様な作品本文が引用された。その引用された本文を抽出し、原形に戻そうとするとき、コンピュータを利用することが有効である。本研究では、実際にそれを行い、証明する。 本研究では、平成8年度に源氏物語関係及び古今和歌集関係の古注釈書の本文を入力し、併せて関連の実験を進めるために他の和歌注釈書を入力して、平成9年度には本格的にコンピュータ処理による実験を重ねることにした。 実験は広範に行われる方が実証性が高く、研究分担者、研究協力者の中には、OCRによる入力を試しながら、伊勢物語や和漢朗詠集について、その注釈史をおいかけたものもいる。今回の報告の主幹は、ページ数の関係もあって和歌と源氏物語が埋めることになったが、追々研究成果の発表も形を変えて行われるものと思われる。 古典文学の享受史の中で、もっとも学術的であり実証的な展開を見せたものが注釈史といわれるものであり、それは、平安時代から絶えることがなかった。そこには、和漢を通じて多数の文献が引用されており、その博覧強記と正確な評価の積み重ねがその内実のかなりの部分を占めている。 その一方で、古来の文献には全体が伝わらないものや逸書も少なくなく、結局、引用された本文を回収し直すことによってしか面影がたどれないものもある。 そこで、本研究では、古来の注釈書に引用された本文を回収・復元する方法を、コンピュータを使うことによって能率的な方法を確立し、研究資料の充実に寄与しようとするものである。
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