研究課題/領域番号 |
08451099
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語・英米文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
成田 篤彦 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30017363)
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研究分担者 |
木畑 洋一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10012501)
丹治 愛 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90133686)
山本 史郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00145765)
草光 俊雄 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90225136)
高田 康成 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10116056)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | イギリス像 / イギリス性 / オリエンタリズム / 外国恐怖症 / 帝国主義 / ヨーロッパ統合 / ポスト植民地主義 / ヨーロッパ総合 / 帝国 / 統合ヨーロッパ / エドワード・サイ-ド / フェミニズム / 植民地文学 / ルネサンス / ヴィクトリア朝 |
研究概要 |
1年目は、エドワード・サイードの『オリエンタリズム』をはじめとするポスト植民地批評、ポスト構造主義批評の理論的研究をふまえつつ、ナショナル・アイデンティティがつくられてゆく過程で他者像がいかにねつ造されてゆくかをめぐって、理論的な基礎研究をおこなった。 そのうえで、2年目以降からは、中世から20世紀にいたるイギリスのナショナル・アイデンティティの変容について概観しながら、各メンバーがそれぞれの専門の時代について、どのような問題をめぐって、どのようなイギリスの〈自己像〉が生み出され、さらにその反転としてどのような他者像がねつ造されていったか、をできるかぎり具体的に、そしてできるかぎり独創的な観点から論じるよう努めた。 この間に公刊された成果としては、第二次世界大戦後の大英帝国の解体と帝国意識の変容を跡づけた木畑の『帝国のたそがれーー冷戦下のイギリスとアジア』、中世ヨーロッパと20世紀末の統合ヨーロッパを論じつつ、そのなかでのイギリスの地位と英文学研究のあり方を論じた高田の「統合ヨーロッパと英文学」、ストーカーの『ドラキュラ』読解をつうじて19世紀末イギリスのナショナル・アイデンティティと外国恐怖症の関係を論じた丹治の『ドラキュラの世紀末ーーヴィクトリア朝イギリスの外国恐怖症の文化研究』、第一次世界大戦に出征したジョージ朝詩人の評伝的研究をとおして1910年代のイギリス像を探求した草光の『明け方のホルンーー西部戦線と英国詩人』などがある。
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