研究課題/領域番号 |
08453003
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策(含経済事情)
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
柴田 洋雄 山形大学, 人文学部, 教授 (80007145)
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研究分担者 |
山田 孝子 (玉田 孝子) 山形大学, 人文学部 (80272053)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 道路整備効果 / アクセシビリティー / 施設効果 / 施設配置 / 移動通信 / 情報通信網 / 地域基盤 / 情報化 / インフラストラクチャ / 情報通信 / 地域活性化 / 移動体通信 / ネットワーク / 地域 / 情報通信ネットワーク / 信頼性 / コスト / 加入者系 |
研究概要 |
本報告では地域活性化の基盤としての情報通信ネットワークを対象としている。今年度は地域活性化の起爆剤としての情報通信網の可能性を検討するため、二つの側面からの調査、研究を行った。 最初に地域活性化に情報通信網と並び重要な要因である道路、交通網に着目し、その整備が地域経済や地域間交流に及ぼす影響の検討を行う。道路網、鉄道網などの基盤整備により新たに創出されるヒト、モノの交流について検討することは、情報通信網の基盤整備によりもたらされる地域間交流の変化とそれに伴う地域活性化を予測するための具体的な手がかりとして重要である。そこでネットワークとしての高速道路の役割を主要都市間の時間距離とアクセス時間の変化として定量化し、高速道路網整備による東北地域の太平洋軸、日本海軸、東西軸それぞれの地域連携と地域間交流の影響を検討した。さらに鉄道網に着目し、山形新幹線開業による沿線への波及効果をアンケートを基に分析し、高速鉄道網が地域活性化へもたらす効果として地域住民生活、経済活動について分析である。 次に地域基盤としての情報通信網そのものを取り上げる。ここでは大きく分けて、3つの方向からの調査、検討を行った結果について報告する。まず本報告の主な対象である山形市の代表的な情報通信網基盤である固定電話網の現状とその将来動向について報告し、各地方自治体で地域情報化への取り組みについて、その成功例である山田村と、他の県より先駆けてプロジェクトを進めている岡山県、高知県の例について調べ、今後地方自治体がどのように情報化をしていくのかまとめる。 さらに望ましい地域情報通信網を検討するための別方向からのアプローチとして、地域密着型の情報通信網の形をより具体的な形で検討を行っている。ここでは実際に山形市を例に、市内の公共施設(学校、公民館、図書館)間を相互に接続するような通信網を地域独自で構築した場合、どのような形のネットワークとなるのか、その具体的なネットワークの形状を検討した結果について報告する。地域に根ざした通信網を考える場合、それを構築する予算コスト、維持運営していく場合の人的、組織的なネットワークの形成、どのような住民サービスを行っていくか、など様々な側面を考慮する必要がある。特に人口構成の高齢化に対応した福祉、医療などの行政サービスの一環として情報通信網の活用が注目され、期待が高まっている。 本報告では災害時の利用に限定し、独自のネットワークを構築する場合を想定したが、今後はより多様な住民サービスを前提に検討を行っていく必要があると考えている。 最後に近年著しい普及をみた移動体通信に着目し、その基地局設置政策についてもモデル化を行い、コンピュータシミュレーションを行った。ここでは従来の固定網にみられない移動通信網が持つ特徴を取り上げ、それをどのようにモデルに組み込むべきかについて考える。そして、地域住民が時間帯ごとにさまざまな場所に移動するのに伴い需要分布が変動したり、基地局によってカバーされる領域によって実際の需要の生起が影響されるような場合、どのような政策で基地局を設置していくべきか、について検討を行った。 そして、具体的な地域として山形市を実際に取り上げ、どのように基地局を配置するべきか、という観点から情報通信網を考え、従来の数学的な取り組みからは見えてこないユーザの視点からのいくつかの評価尺度を提示する。
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