研究課題/領域番号 |
08454043
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
数学一般(含確率論・統計数学)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小西 貞則 九州大学, 大学院・数理学研究科, 教授 (40090550)
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研究分担者 |
笛田 薫 九州大学, 大学院・数理学研究科, 助手 (50253399)
中尾 充宏 九州大学, 大学院・数理学研究科, 教授 (10136418)
田中 俊一 九州大学, 大学院・数理学研究科, 教授 (00028127)
柳川 堯 九州大学, 大学院・数理学研究科, 教授 (80029488)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 情報量規準 / ブートストラップ法 / 非線形モデル / 同等性検定 / 楕円型境界値問題 / 精度保証付き数値計算 / オブジェクト指向型言語 / ノンパラメトリック検定 |
研究概要 |
自然科学・社会科学の諸分野における不確実性を有する現象解明のための数理モデルの構築とその良さを測る有効なモデル評価基準の提唱を目的として研究を推進し、以下のような研究実績を上げた。 1.従来その良さを評価することが難しかったベイズ型予測分布モデルを、情報量、エントロピーの観点から評価するための基準構築を目的として研究を行い、種々の事前分布の探索を可能とする手法を開発することができた。その特徴は、解析的アプローチによる導出に加え、数値的アプローチによる方法を融合している点にある。これによって、適用上柔軟な汎用性の高い手法を開発することができた。 2.カテゴリーは、構成的な数学の典型であり,その構造をコード化するプログラムが言語MLで実装されている。本研究では、その機能の評価をもかねて同じアルゴリズムをオブジェクト指向型言語に移植したものを作成した。 3.従来の統計的検定法の数学的論理は、「差異」を検出するために構築されており、積極的に「同等」を検証できない。本研究では、2×2分割表に集約される対比較データを対象にして同等性を検証する数学的論理としてハンディキャプ法を導入し、可能な8種類の検証法を開発してその挙動を研究した。 4.最大値ノルムの意味での解の精度保証方式に関する検討を行い、有限要素解に対する高精度のL^∞ a posteriori誤差評価を得る方法を見いだした。 5.方程式の中に未知関数についてのフレッシェ微分が不能な項を含む場合にも、ニュートン的方法による検証が可能なことを、電磁流体の平衡系方程式を例にとって明らかにした。 6.観測値の順位を対称群上の距離として捕らえることにより、不確実性を有する母集団の分布に依存しない統計量を構成することが出来る。この方法によりconvex sum distanceから導かれる統計量の漸近正規性を示した。
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