研究課題/領域番号 |
08454164
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地球化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
吉田 尚弘 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助教授 (60174942)
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研究分担者 |
中塚 武 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (60242880)
吉岡 崇仁 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助手 (50202396)
濱 健夫 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助手 (30156385)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1997年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1996年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 一酸化二窒素 / メタン / 窒素同位体比 / 酸素同位体比 / 水素同位体比 / 炭素同位体比 / 海洋 / 大気 / 湖沼 |
研究概要 |
本研究では、これまでの通常の同位体比質量分析計による、大気あるいは大気平衡にある環境水などの低濃度で、相対的に大量な試料の測定、ガスクロマトグラフ燃焼同位体比質量分析計による、土壌ガスなど高濃度、微小量試料の測定、に新たに、低濃度、微小量試料の高感度測定システムを加え、自然界のほとんどの試料に対応できるシステムを構築した。さらに代表者が一部行ってきた、N_2Oとメタンの起源物質の同位体比を、構築したシステムにより、分子レベルで、分担者とともに精力的に測定することで、生成・消滅過程に関する知見を深めるとともに、地球化学的循環を議論するに十分な精度の情報を得ることを可能にした。 海洋表層のメタン、溶存有機物の分子分画について炭素同位体比を測定し、メタン発生に関わっているとされる、メチルアミンを起源とするメタン生成過程について解析した。陸域の嫌気層に存在する両成分について、濃度と同位体比を鉛直方向に測定した。これによって、水界底泥、土壌を含む系について、メタンの酸化、N_2Oの還元における同位体分別を評価した。N_2Oの起源物質とされる硝酸、アンモニウムの各無機態イオンと、懸濁態窒素の窒素同位体比を測定した。とくに硝酸イオンの窒素・酸素同位体比を測定し、N_2Oの生成・消滅過程について解析した。 新設した半導体レーザー赤外分光計と現有のGCによる測定との相互校正を行った。半導体レーザー赤外分光計による高精度の大気メタン濃度と、フラックスの連続測定システムを構築し、観測を開始した。
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