研究課題/領域番号 |
08454169
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
太田 信廣 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (70113529)
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研究分担者 |
山崎 巌 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80002111)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | 電場効果 / 磁場効果 / 光誘起電子移動反応 / LB膜 / メチレン鎖連結化合物 / エキサイプレクス蛍光 / エキシマー蛍光 / 光電流 / 励起分子 / 光化学反応 / 蛍光 / 電子移動 / 光導電性 |
研究概要 |
光誘起電子移動反応を示す電子供与体と受容体あるいは両者をメチレン鎖で連結させた分子をポリマー中に分散させ、発光および吸収の電場効果を調べることにより、電子移動反応初期過程、電荷再結合過程および電荷分離過程に対する電場効果を調べた。特にカルバゾールとテレフタル酸の組み合わせに関して集中的に調べ、エキサイプレックス蛍光の電場消光が光キャリアー生成によるものであることを光電流およびその光励起スペクトルの測定により明らかにした。また、単調なメチレン鎖の長さ依存性があることも明らかにした。ピレンとジメチルアニリン等、他の反応系に関しても同様の実験を行ない、光誘起電子移動反応が外部電場により変化を受けるのは一般的であることを示した。またピレンの励起二重体形成反応に対する電場効果を調べ、光誘起電子移動反応以外の励起ダイナミクスも外部電場により変化することを見い出した。また、ピレンの場合、通常のサンドイッチ型のエキシマーと部分的な重なりを持つ異なる型のエキシマーでは受ける電場効果が異なることを見い出した。均一分散系以外に、LB配向膜を用いて電子供与体と受容体を異なった層の単分子膜として累積し、構築した一方向に光誘起電子移動が起こる分子システムについても、電子移動反応の電場効果を発光の電場効果より調べた。その結果、電場効果は反応と電場の方向に大きく依存することがわかった。またLB膜中に単量体と二重体が存在する場合、電子移動反応およびその電場効果が両者で大きく異なることを、例えばチアシアニンあるいはオキサカルボシアニンとビオローゲンの組み合わせに関して明らかにした。
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