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白色発光有機エレクトロルミネッセント素子

研究課題

研究課題/領域番号 08455003
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用物性・結晶工学
研究機関山形大学

研究代表者

城戸 淳二  山形大学, 工学研究科, 助教授 (50214838)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワードエレクトロルミネッセンス / ポリビニルカルバゾール / オキサジアゾール / コポリマー / ポリアニリン / 白色発光 / 有機色素 / ビニルカルバゾール / ポリアリーレンエーテル / テトラフェニルジアミン / トリアゾール / クマリン6
研究概要

本研究においては、まずポリマー発光層を有する単層型EL素子について検討した。発光層としてはホール輸送ユニットと電子輸送ユニットを含有するコポリマー系、ホール輸送ポリマーと電子輸送ポリマーのブレンド系、ホール輸送ポリマーに電子輸送性低分子化合物を分散した分散系について検討した。ホール輸送ユニットには9-ビニルカルバゾールを、電子輸送ユニットには1、3、4-オキサジアゾール誘導体含有ビニルモノマーを合成して用いた。まず分散系ではホール輸送性のポリビニルカルバゾール(PVK)に対して30wt%のオキサジアゾールを分散した場合にキャリア再結合効率が高くなり、最も高い効率、輝度を示した。コポリマー系でも分散系とほぼ同様の組成比のときに高い効率を示した。一方、ブレンド系ではPVKとポリビニルオキサジアゾールの相溶性が低く、平滑な膜が得られにくく、実験の再現性に問題があった。
次に、電極からのポリマー発光層中へのホールの注入特性を改善すべく、導電性ポリマーのポリアニリンをバッファー層として用いた素子を作製した。ポリアニリン上にホール輸送層としてPVKを塗布し、アルミ錯体を電子輸送性発光層として用いた積層型素子において、PVKを成膜した後にアニーリングしない素子では、ポリアニリンを用いない素子より素子特性が低下したのに対し、230゚Cでアニーリング処理したものでは逆に素子特性は向上した。これは、PVK層をそのガラス転移点以上の温度でアニーリング処理することにより、ポリアニリン層との接触面積が増し、ポリアニリンからPVK層へのホール注入特性が向上したものと考えられる。
以上のように高効率白色発光素子を開発するために必要なポリマー発光層、およびホール注入バッファー層に関する重要な知見を得ることができた。これらの知見を元に白色発光素子のさらなる高効率化、高輝度化を行う。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 城戸 淳二: "有機EL" 映像情報メディア学会誌. 51. 486-488 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 城戸 淳二: "白色発光有機EL素子とポリマーEL素子の技術動向" 日本印刷学会誌. 34. 248-253 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 城戸 淳二: "ポリマー材料と素子化" ディスプレイ アンド イメージング. 5. 299-306 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 城戸 淳二: "有機EL素子:開発の現状と将来展望" 電気学会論文誌E. 117-E. 123-126 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Junji Kido: "Polymer EL Materials and Devices" Display and Imaging. vol.5. 299-306 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Junji Kido: "Organic EL" The Journal of the Institute of Image Information and Television Engineers. vol.51. 486-488 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Junji Kido: "Organic Electroluminescent Devices-Current Status and Future Prospects-" Trans.IEE of Japan. vol.117-E. 123-126 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Junji Kido: "Recent Progress in White-Light-Emitting Organic EL Devices and Polymer EL Devices" The Journal of Printing Society. vol.34. 248-253 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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