研究課題/領域番号 |
08455127
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
横山 明彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (30174866)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 電力系統 / 定態安定度 / 固有値 / 分散制御 / 適応制御 / 電力系統安定化装置 / 大規模システム / 最適化 / 階層分散化 / 安定化制御 / 監視 |
研究概要 |
本研究では、大規模電力系統を地域部分系統に分割し、各部分系統内の動揺モードつまり数学的にはサブシステムの固有値を個別に監視、安定化制御をし、その各部分系統の解析・制御情報を用いて、全体系統にまたがる動揺モードを監視、安定化制御する階層分散型監視・制御手法について基礎的な検討を行った。そして、様々な制御系パラメータを変化させて直接、効率よく安定化制御する電力系統固有値制御手法の階層分散化を図った。 また、この手法の基礎となる大規模系統をいくつかの地域部分系統へ分割する手法を提案した。ここでは、シミュレーテッド・アニーリング(焼き鈍し)法(SA法)という進化的最適化手法を用いて、各部分系統内で各固有値の局所性指標(LIR)の値の大小を明確に識別できるような分割を目的とし、また各部分系統ごとの評価を各部分系統に割り当てられたプロセッサで並列計算することを考慮し、最適な大規模系統の分割パターンを得ることを可能にした。 次に、時々刻々と状態の変化する電力システムに対して、分散監視・制御構造に適した定態安定度向上のためのオンライン適応型の発電機励磁系制御装置の提案を行った。この提案する安定化制御装置は、大規模電力系統を分割して得られる、その安定化装置付き発電機を含む小規模地域系統に対してオンラインで状態推定を行い状態方程式のシステム行列を作成し、そのシステム行列の固有値が複素平面上の安定方向へ速やかに移動するように、このPSSのゲインや時定数をオンラインで変更し、様々な潮流状態変化、系統構成変化に対してロバストな制御性能を発揮できるようにしたものである。制御計算量・時間の点で実用性が高いものとなっている。
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