研究課題/領域番号 |
08455182
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
渡部 和 創価大学, 工学部, 教授 (00240515)
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研究分担者 |
勅使河原 可海 創価大学, 工学部, 教授 (70277870)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 情報ネットワーク / グラフ理論 / ネットワーク理論 / ネットワーク・アルゴリズム / マルチメディアネットワーク / グループウェア / システム・ネットワーク管理 / トラフィックマネジメント / 分散協調システム / 分散処理ネットワーク / 自立分散管理 / ネットワークフロー理論 / ネットワークマネジメント / サービス品質(QOS) / マルチメディア電子会議システム / マルチメディア / 電子会議システム / 情報エンジン理論 / ネットワーク管理 / サービス品質 / 応答時間 / 最適設計 |
研究概要 |
[I] 情報ネットワークの基礎理論とその応用に関する研究(研究担当 渡部和) ◎情報エンジン理論の研究:計算機と通信網が複雑に結合している情報ネットワークの統一的一般理論として熱力学/電気回路理論に相当する情報エンジン理論を研究し、その理論的基礎を確立した。 ◎等応答時間(応答時間が一定値を越えない)ネットワーク問題を研究し、それを最小資源(コスト)で構成する最小化問題を解くメタヒューリスティックアルゴリズムを提案した。 ◎大規模ネットワークを独立なμ個の開路の結合として表現する「閉路グラフ理論」および「メタ閉路グラフ理論」を確立した。それを情報ネットワーク管理に適用するための最適閉路グラフを「メタ閉路グラフ」上で求めるアルゴリズムを求めエージェントグラフによって網管理に適用する手法を開発した。 ◎ネットワークにおける情報フローの新しい理論を研究した。そこでフローベクトル、均等フローなどの新概念による単供給源複数吸収源の情報ネットワークの経路決定問題に新しい手法を導いた。さらにその分散処理による解析アルゴリズムを研究した。 [II] 高速マルチメディアネットワークの分散協調システムとネットワーク管理の研究(研究担当 勅使河原可海) ◎グループウェアによる分散協調システムの研究:会議欠席者のビデオ意見やビデオ議事録など会議欠席者と出席者の情報共有の機能などを持つ、同期・非同期を統合化するビデオ会議システムを研究した。システムの概念となるフレームワークを確立し、機能設計を行った。そして、プロトタイプシステムを実装・評価し、その有用性を確認した。また、有効な集団意思決定支援ツールを研究・開発し、4地点での実験を行い、集団意思決定支援ツールの評価・分析を行い、そのツールの有効性を確認した。 ◎トラフィックマネジメント方式の研究:アプリケーションが使用する動画、音声、テキストなどのマルチメディア情報に着目し、サービス品質(QOS)、レスポンスタイム等ユーザ満足度を向上する総合的なトラフィックマネジメントのアルゴリズムを開発し、導入した高速処理用コンピュータを用いて評価を行い、開発したアルゴリズムの有効性を示した。さらに、モバイル環境におけるトラフィックマネジメントを研究対象として、システム応答時間に関連する研究を基に再評価したユーザ満足度を定義し、有効なトラフィックマネジメント方式を開発した。 ◎統合システム・ネットワーク管理の研究:分散ネットワーク環境において、ユーザが使用しているアプリケーションやリソースの状況を収集・統計処理し、統合的な管理・監視をする新しいシステム・ネットワーク管理方式の研究をした。分散コンピューティング環境上にシステムを実装し、開発した管理方式の有効性を評価した。
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