研究課題/領域番号 |
08455213
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
濱田 政則 早稲田大学, 理工学部, 教授 (30164916)
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研究分担者 |
川上 哲太朗 東海大学, 海洋学部, 助教授 (07650577)
若松 加寿江 早稲田大学, 理工学部総合研究センター, 研究員 (10132789)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 液状化 / 側方流動 / 護岸 / 兵庫県南部地震 / 新潟地震 / 粘性流体 / レイノルズ数 / 基礎 / 地盤変位 / 地盤ひずみ / 埋設管 |
研究概要 |
本研究は、既住地震による事例の分析、液状化土の物性に関する実験および模型地震による流動実験をもとに、液状化による地盤の水平変位のメカニズムを探り、変位量予測のための基礎的知見を提供したものてある。本研究ではまず、1995年兵庫県南部地震および1964年新潟地震など既往地震による事例を用い、地盤の側方流動量に影響を与える諸要因の分析を行った。事例分析の結果、傾斜地盤における側方流動量には地表面勾配と液状化層厚が、また護岸の背後地盤における側方流動いは護岸の移動量と護岸と簡素句点の距離が大きな影響を与えていることが明らかにされた。 次に液状化土の特性に関する既往研究をレビューすることにより、流動中の液状化土はせん断ひずみ速度の増大とともに見かけ上の粘性係数が低下する非線型粘性流体としての挙動を示すが、加振などの外乱が停止された状態では一定のせん断変形を受けた場合に固体的性質が回復することが示された。液状化土を非線形粘性流体とみなし液状化土の流動にレイノルズの相似則を適用した結果、流動速度は液状化層厚の1/2乗に、見かけ上の粘性係数は2/3乗に比例することが示された。相似則による結果は、本研究とは別途実施された重力場における液状化土の流動実験によって確認されている。以上の研究結果を総合化することにより、地表面勾配、液状化層厚およびN値をパラメータとした傾斜地盤の水平変位の予測式が導かれた。本予測式は既往地震で観測された側方流動量を1/2から2倍の精度で予測することが示された。
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