研究課題/領域番号 |
08455318
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
三島 良直 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (00143660)
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研究分担者 |
三浦 誠司 東京工業大学, 精密工学研究所, 助手 (50199949)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
1997年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 耐熱材料 / Ni-Al-Mo合金 / 多相合金 / 組織制御 / 室温延性 / 高温強度 / 相変態 / 3元状態図 / 金属間化合物 / 3元系状態図 / 微細複合組織 / 熱処理方法 / 機械的性質 |
研究概要 |
本研究ではNi-Al-Mo系において高融点金属であるMoが、NiAl(β)相の相分解やNi_3Al(γ')相からの析出、共晶反応等によって現れると推測される領域があることに着目し、凝固過程を利用したγ'相中にMo(α)相の微細分散を図り高融点・高延性・低比重の、実用Ni基超合金に対して十分競合できる合金を設計することを目的として3元系状態図を調べると共にγ'/α2相合金の相安定性と機械的性質に関する研究を行った。相安定性の評価においては、熱処理前後の試料において組織観察及びDTAにより組織の形成過程と状態図の縦断面図の推測を行った結果、目標とした組成領域での熱処理後の組織ではγ'/α2相となり、さらにγ'相はα相の微細析出物を内在していた。不変系反応温度近辺で形成されたと考えられるα相の微細析出物は、1200℃で24時間の熱処理においても、長さが1μm程度にしか粗大化せず、微細な形状を保っていた。このようなγ'/α2相合金の高温強度や室温延性を調べた結果、1200℃程度までの温度範囲における材料として考えるならば、最適条件の組成の選択や作製プロセス等を組み合わせることにより、実用Ni基超合金を上回る性能を示す材料となる可能性を有していることが確認できた。
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