• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

有機化合物の高度精製のための傾斜型晶析塔の開発と運転

研究課題

研究課題/領域番号 08455363
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 反応・分離工学
研究機関東京農工大学

研究代表者

松岡 正邦  東京農工大学, 工学部, 教授 (40016671)

研究分担者 滝山 博志  東京農工大学, 工学部, 講師 (40251582)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
1997年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1996年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
キーワード傾斜型晶析塔 / 高度精製 / column crystallizer / purification / inclined column / axial dispersion coefficient / ε-caprolactam / caprolactam
研究概要

本研究は、カプロラクタム-水系をモデル系とし、傾斜型晶析塔による分離・精製の際に必要となる種々の基礎的知見を蓄積し、さらに傾斜型晶析塔の設計および運転に必要な基本的な解析法の提案を行ったものである。本研究で得られた成果は次のとおりである。
1. 精製効果に及ぼす晶析塔の精製部の長さの影響を検討し、精製部を長くすることにより不純物(水分)組成が小さくなり、精製効果が向上することが確認された。
2. 晶析塔内で析出した結晶の様子を検討したところ、精製部における上部と下部では結晶の大きさが異なり、上部(冷却部近傍)で析出した結晶よりも下部(融解部近傍)で析出した結晶の方が粒子が小さく、融解部付近の方が結晶粒子群が密に詰まっていることが確認された。
3. 晶析塔の精製部における融液組成分布を検討したところ、精製部の位置により不純物(水分)組成に差異があることが示された。また、本研究で提案した軸分散(逆混合)モデルにより、融液組成分布を良好に表現することができることがわかった。得られた軸分散係数は、他の晶析塔に対して報告されている値とほぼ同程度であったが、精製速度係数については、単純共晶系に対して報告されている値と比較して小さいことがわかった。さらに、解析の結果、精製部の上部では逆混合が支配的であり、精製部の下部では精製が支配的であることが明らかになった。
4. 傾斜角度を変化させることにより、分離特性に及ぼす傾斜角度の影響を検討したところ、傾斜角度の差異による融液組成分布の違いはほとんどないことがわかった。さらに、傾斜角が大きくなるにつれ、不純物(水分)組成が小さくなることが示された。また、軸分散(逆混合)モデルにより融液組成分布を解析したところ、軸分散系巣は傾斜角が大きくなるほど大きくなることが示されたが、精製速度係数は傾斜角に対する明確な傾向がないことがわかった。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] M.Matsuoka: "Separation Characteristics of an Inclined Column Crystallizer" Trans.I.Chem.E.75. 206-212 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.MATSUOKA: "Separation Characteristics of an Inclined Column Crystallizer" Trans.I.Chem.E.75. 206-212 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.MATSUOKA: "Separation Characteristics of an Inclined Column Crystallizer" Chemical Engineering Research and Design. 75・A2. 206-212 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Masakuni MATSUOKA: "Separation Characteristics of an Inclined Column Crystallizer" Chemical Engineering Research and Design. 75・A2. 206-212 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi