研究課題/領域番号 |
08455411
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機工業化学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
野平 博之 埼玉大学, 工学部, 教授 (50008819)
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研究分担者 |
青木 良夫 埼玉大学, 工学部, 助手 (00251140)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 光学分割 / キラル化合物 / 光学分割剤 / 結晶化法 / 分割効率 / 医薬 / 香料 / 液晶 / キラル / X線構造解析 / キラルスルホン酸 / キラルホスホン酸 / 反強誘電性液晶 |
研究概要 |
(1)香気性物質であるAmbroxの前駆体となるSclareolideをエリトロー2-アミノ-1、2-ジフェニルエタノールを用いるジアステレオマ-塩法により光学分割を行い、有効な香気を有する(・)・Ambroxを合成する方法を確立した。 (2)ココナッツなどの香気成分であるγ-ノニルラクトンを1-ナフチルエチルアミンとのジアステレオマ-アミドに導くことによって光学分割をおこない、それぞれ両光学活性体を得る方法を確立した。 (3)1-アミノインダン-2-オールや1-アミノ-2-ヒドロキシ-1、2、3、4-テトラヒドロナフタレンなどの縮合二環系アミノアルコールを合成し、これらの光学分割を行った。また、得られた光学活性なアミノアルコールを用いて、種々のカルボン酸の光学分割を行い、分割剤の分子構造とその分割能力について比較検討した。 (4)様々な医薬品などに有用な化合物である3-ヒドロキシ-4-ブタノリドの光学分割を行い、得られた光学活性体から様々な五員環構造ともつ化合物を誘導する経路を確立した。 (5)種々のシアノヒドリン化合物を光学活性な(1R,2R)-トランス-2-ベンズアミドシクロヘキサンカルボン酸とのジアステレオマ-エステルに導き、これを中圧カラムを用いて分離をおこない加水分解することによって、光学活性体とする方法を確立した。得られた光学活性なシアノヒドリン化合物を用いて種々の液晶化合物を合成し、その液晶特性を評価した。 (6)光学活性なクロマン-2-カルボン酸誘導体の合成を行い、この化合物の絶対構造を円偏光二色性スペクトルの測定により決定した。また、2-メチルクロマン-2-カルボン酸を不正部位とする種々の誘導体を合成し、それら化合物をネマチック液晶に添加し、そのらせん誘起力の評価をおこなった。
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