研究課題/領域番号 |
08455433
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 倉敷芸術科学大学 |
研究代表者 |
鈴木 章 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 教授 (40001185)
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研究分担者 |
奥本 寛 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 助教授 (90183251)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | パラジウム触媒 / 不斉反応 / 不斉配位子 / 不斉誘起 / 不斉触媒反応 / 重複不斉反応 / 有機金属触媒 |
研究概要 |
真に有用な不斉合成の開発には、立体選択的反応および不斉触媒というハードウェアーと合成方法および目的物というソフトウェアーが肝要である。ハードからソフトまですべて自前の研究は、非常に限られており、成功すれば関係分野の発展に大いに貢献することはまちがいない。この観点から不斉パラジウム触媒をめざした不斉リガンドの開発を企図し、今回の研究を行った。 パラジウム錯体は汎用性の高い触媒であり、毒性もなく、取扱が簡単であるにもかかわらず、決定的な不斉配位子がない。パラジウム錯体は、配位座が少ないため単座型配位子が望ましいが、単座型では効果的な不斉環境を形成することが難しく、研究開発が遅れている。パラジウム触媒に最適化した不斉配位子の開発及び実用的大量合成可能な不斉触媒反応への展開を目的として、単座型配位子の開発に新しい設計概念を導入し、合成を検討した。 新規不斉配位子は、軸不斉およびキラル補助基の両方を有するバイナリー型である。一般的不斉反応では、二種類の不斉源の相乗的効果が重複不斉反応として良く知られている。この相乗効果を配位子に適用し、より理想的な不斉環境を創出することを計画した。その計画に則って合成を進め、当初の目論見の配位子に替わる配位子を合成し不斉反応を試みたが、現在までのところ不斉収率は満足できるものではない。まだこの配位子に適した反応、条件が見つかっていないだけかも知れない。しかしわれわれの目的はパラジウム触媒に特化した不斉配位子であり、ほかの金属に関しては一切検討していない。当該研究中、軸不斉基を3個単-アルミ原子に置換させた不斉ルイス酸が開発されるなど、今回の研究の方向性は間違っていないと思われる。残念ながら、顕著な成果は得られなかったが、つぎのステップに向けての良い土台作りになったと考えている。
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