研究課題/領域番号 |
08455451
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
野田 一郎 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30023055)
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研究分担者 |
高橋 良彰 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (40188066)
室賀 嘉夫 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (00115643)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | 高分子電解質 / 粘弾性 / 誘電率 / 非水溶液 / 固有粘度 / ポリスチレンスルホン酸ナトリウム / ホルムアミド / エチレングリコール / ポリスチレンスルホン酸 / 非水溶媒 / 分子形態 / ダイナミックス |
研究概要 |
本研究で得られた主な成果をまとめると次の通りである。 1.非水溶液中の希薄領域における高分子電解質の拡がりと相互作用 用いた高分子電解質試料は、分子量分布の狭いポリスチレンをビンクの方法を用いてスルホン化して得たスルホン化度が100%に近い種々の分子量を有するポリスチレンスルホン酸ナトリウムである。これらの試料を用いて、水(誘電率ε=80.1)より誘電率の高いホルムアミド(ε=111)を溶媒として、NaCl添加塩溶液中で光散乱および固有粘度測定を行なった。その結果、誘電率の高いホルムアミド溶液中の回転半径と固有粘度の分子量依存性は水溶液と同程度であるが、その値は大きいこと、また、第2ビリアル係数も大きいこと、即ち排除体積効果が大きいことがわかった。 2.非水溶液中の高分子電解質の粘弾性 1.と同じ試料を用い、水より誘電率の高いホルムアミドと水より低いエチレングリコール(ε=38)を溶媒として、無塩系および添加塩系で振動実験、ならびにクリープおよびクリープ回復測定から、零ずり粘度η^0および定常状態コンプライアンスJ_eを求めた。その結果、水より誘電率の高いホルムアミド溶液中ではη^0とJ_e共に、希薄、準希薄、および濃厚の各領域で水溶液とほぼ同様な分子量、高分子濃度依存性を示し、一方、水より誘電率の低いエチレングリコール溶液では、η^0とJ_e共に、各濃度領域で中性高分子と同様の挙動を示すことがわかった。
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