研究課題/領域番号 |
08455462
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
航空宇宙工学
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研究機関 | 東京商船大学 |
研究代表者 |
塚本 達郎 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (50207346)
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研究分担者 |
岩坂 直人 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (60211760)
村山 利幸 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (50200308)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | ライダー / ドップラー効果 / 航空気象 / リモートセンシング / ライター |
研究概要 |
局所的な風向風速の測定は、空港周辺では航空機の離着陸時の安全性を高める上で、また都市部では有害ガスの拡散状況の把握など環境問題の観点で重要である。風向風速のリモートセンシングの方法として、レーザー光による大気中のエアロゾルや気体分子からの散乱光を利用したドップラーライダーがあるが、その中でより簡便で経済的であるファブリーペロ-干渉計を周波数フィルターとして用いるインコヒーレント方式(エッジ法)の開発を目指して研究を行った。当初の計画より進展が遅れ、実際の大気の風向風速測定までは至っていないが、以下の基礎研究によって装置の性能評価を行い、エッジ法を用いたインコヒーレント方式ドップラーライダーが、散乱比の比較的大きい大気境界層内の風向風速測定に有効であることを確認した。(1)ファブリーペロ-干渉計(FPI)の調整。He-Neレーザーを干渉計のミラーに平行に入射させて、電子掃引してエタロン透過出力を観察した。エタロンのフィネス(干渉縞の間隔と幅の比)は約40となり、エッジ法に使用するのに十分な分解能を有していることが確認できた。(2)Nd:YAGレーザー光によるFIPの干渉縞の観測。レーザー光をFIPのミラーに平行に入射させて、CCDカメラを用いて透過光のリング干渉パターンの観察を行った。(3)エッジ法のシミュレーション。レーザーの線幅を考慮したエタロンの透過率関数、風速測定の感度等を求め、線幅がエタロンの透過率及びエッジ法の感度に及ぼす影響等について検討を行った。 また、研究分担者の村山が文部省在外研究により2ケ月間、欧米4カ国のライダー関係の研究所を訪問し、ドップラーライダーの開発状況について調査、意見交換を行い、本研究の成果と併せて今後のドップラーライダー研究の方向生について検討した。
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